アルミ複層サッシ

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真

YKKのアルミ複層サッシのエイピアJが3月末で販売終了となり、アルミ樹脂複層サッシのエピソードNEOとなります。アルミ複層はフレミングJとなります。

防火指定のある地域では防火サッシと非防火サッシの使い分けを行っていますが、防火サッシのアルミ複層の非防火対応としてエイピアJは枠、建具共類似性が多く採用しておりましたが、フレミングJとなると類似性は乏しく、他社サッシの方がより近くなります。エイピアJよりフレミングJをなくしたほうが良いかと思いました。

建具の内側を樹脂とするサッシが多くなっております。しかしながら、樹脂に対してアルミより劣化が大きいと感じまた、質感としてもアルミが好みの方が多くおります。

建具の内側が樹脂のほうが断熱性が高いことは容易に判断できますが、ガラスを含めたものなので、一般地域で複層ガラスとする場合は空気層がより大きくとれ、建具枠が小さなエイピアJの方が感覚として納得できます。

アルミ樹脂サッシは組み立て手間はかかると思いますが、材料価格はアルミより安価ではないでしょうか。エピソードNEOがエイピアJと同価格で販売出来ることもアルミ樹脂サッシが主流と位置づけるメーカーの思いも感じられます。

国の進める省エネ(断熱)基準の仕様も金融支援機構の融資の条件も後押しとなっています。

アルミサッシは住宅にとって必用不可欠なものなので、選択肢はより広くしてもらいたいものです。

私どもの山小屋は寒冷地にあり窓はエイピアJと木製建具を使っております。

冷え込みはマイナスとなり室内は20度程度、湿度70%での朝のサッシ面の写真です。

ガラス、枠に多少の結露は見られますが下枠のアングルが樹脂のため枠への結露水の染み出しはありません。

いろいろな条件によりますが、これも設計に役立つ経験です。

エイピアJなら3mm複層ガラスで空気層が16mm確保出来ます。
樹脂建具框なら3層ガラスが適しているのではないでしょうか。