学生ワンルームマンション

ユーザー 有限会社 設計処草庵 中原 賢二 の写真

一口にワンルームマンションと言ってもターゲットによって微妙にデザインや広さなどに地域性を加味してプランを行います。20代から30代の独身者であれば、少し賃料が高くなっても広めにしたり、レディースマンションならセキュリティを充実させます。今回は大学の最寄り駅近くに建つ大学生用のワンルームマンションをご紹介いたします。                                                         

以前は大学生は下宿・ハイツなど安くて狭い部屋が定番でしたが、最近では家賃が高くても綺麗で広くセキュリティの高いマンションから埋まっていく傾向にあります。近隣に大学マンションが飽和状態だったため、今回は民間の不動産会社ではリーシング(客付け)が難しいと判断し大学生協の一括買い上げの運営形式をご紹介いたしました。大学生協は唯一大学構内でマンションの斡旋ができるため、推薦入学の合格発表時にはほとんど入居者がきまってしまいます。また一括買い上げのため万一空き部屋が出てもオーナー様には100%の賃料が支払われます。資金ショートする心配なくマンション経営が出来るというものです。  
 

但し生協仕様にしなければならないため、設備(特にセキュリティ)のイニシャルコストが掛かり、24時間体制で生協が管理運営します。もちろん管理費なども必要なため賃料比率は一般の民間不動産業者に頼むよりも悪くなってしまいます。事業として安全をとるか利益をとるかはオーナー様次第ですので、どちらが良いかは一概には言えません。                                                 

また最近ではバブル期のように土地代を含めても事業として利益が出るというようなことはほとんどありません。集客が終わるまでは目に見える利益は生まれませんので、金融機関も本物件のマンション経営以外に収入をお持ちでないオーナー様には融資が付かない場合も多いです。もちろん土地をお持ちの場合はこの限りではございませんし、物件ごとに収支計画を出してみないと確定は出来ません。              

ちなみに添付したマンションは持ち土地の処分から土地の代替地探し、設計監理・大学生協のご紹介まで一貫してプロデュースさせていただき、建築以降100%の入居率でキャンセル待ちなどご好評をいただいております。