保育園・インタビュー・一級建築士事務所 野口直樹建築設計事務所 野口直樹さん


 
今や待機児童対策は大きな社会問題となっています。
ご自分の子供の待機児童だったという一級建築士事務所 野口直樹建築設計事務所 野口直樹さんは、このような事態をなにか自分のもつ能力で少しでも解消するために、社会に貢献することができないかと考えて保育園の設計に取り組んでいるそうです。
 
一級建築士事務所 野口直樹建築設計事務所 野口直樹さんに保育園について伺いました。
 
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー ㈱野口直樹建築設計事務所 野口 直樹 の写真
福岡市中央区天神2-3-36-305
092-791-7731

 

貴社が保育園を手がけるきっかけがありましたら教えて下さい。

 
今や待機児童対策は大きな社会問題となっています。
私に子どもを授かった時はまさか自分の子どもが待機児童になるなんて思ってもいませんでした。
 
女性の働きたいという社会進出問題だけではなく、子育て中の母親にはとても大きな悩みやストレスがあります。
特に乳児期には外に買い物に行くことすらままなりません。
 
少しの時間だけでも預けて買い物をしたり、お茶をしたりと、束の間でもリラックスする時間が母親たちには必要なのです。
「完璧な母親でいなければならない」と、いつのまにか母親たちにとっては子育てが重責となり、子どもたちにとって逆に良い結果ではないこともあると思います。
 
保育所に預けたくても受け入れてもらえない。
働いていなければ預けられない。
働くためには預けなければならない。
 
面接に行くにしても子どもを見てもらえる場所がいる。
これらは多くの母親たちの叫びなのです。
 
まさに私の家族が当事者として、この問題に直面しました。
私は、このような事態をなにか自分のもつ能力で少しでも解消するために、社会に貢献することができないかと強く思いました。
 
そんな折、関東の社会福祉法人の第10園目の監修コンサル業務を受け、毎週福岡から羽田へフライトしました。
そこで幼児施設の制度や現状の問題点、手続きなどを学び、夢のある園舎づくりがいかに子どもたちの過ごす空間として、また生活するうえで大切かに気付きました。
 
私は、ただ建築で箱を作るだけでなく、『夢のつまった空間づくり』を、『世界に一つだけの園舎創り』のお手伝いがしたいと強く思いました。
 
園舎の創設や老朽度調査による建て替えなど、行政上の制度や補助金などの申請や工程管理などを一元的に管理し、イニシアチブをとることが私の使命だと実感しています。
園舎創りは建築家として、二児の父親として私の天職であり、責務であると強く思います。
 

 

保育園を設計する際のポイントを教えて下さい。

 
ポイントはいくつかありますが、園の保育方針を空間に反映させることがとても大切で、それをベースにプロとしてスパイスを加えていくことが大切だと思っています。
 
お客様の要望に応えつつ、新たな提案をし、新しい発見や試みを入れていくことで、ただ箱をつくるだけではなく、園の教育方針、保育方針を具現化しブランディングに寄与することが大切だと考えています。
 
保護者や保育者の視点はもちろん、あくまで子どものためにつくるという姿勢が大切です。
 
また保育者同士が交流できるようなスペースも大切だと考えています。
母親たちはとにかく忙しく、送って、迎えに来るだけでも精一杯だったりします。
5分でもいいから子どもたちの様子を保育者とお話しするような空間・時間が創出できるとよいと考えています。
 

 

近隣の保育園と差別化するためになにか心がけていることはありますか?

 
園の保育方針をさらに引き出すような空間創りを行うことです。
設計段階から子どものスケール感を意識してつくっていくと単なる箱とは違ったものができます。
それは、お城のような、秘密基地のような、もう一つの「お家」のような空間創りです。
 
今、英語に特化した幼児教育をネイティブの環境で提供する計画が進行中です。
またよき日本文化を教育に取り入れた幼稚園の計画も進行しています。
 
その他、裸足教育を実践されている園には腐食しにくい木を選定頂くなど材料や素材でも差別化が図られています。
このように、これからは、ソフトもハードも選んで頂けるようなブランディングが必要だと考えます。
 
 

幼児×お年寄り×医療の複合施設なども手がけているそうですが、複合施設にすることのメリットとは何ですか?

 
すでに老人ホームや幼児施設、医療施設などを運営されている法人などでは、新たな取り組みとして異世代間の交流が自然と創出されるコミュニティーをつくることで他との差別化を計り、新たな付加価値を創出しています。
 
なによりも子どもと触れ合うことでお年寄りの生きる活力となります。
また子どもたちにはとてもいい経験となり、優しさや思いやりの気持ちが育まれます。
 
子ども、お年寄りを見守る「医療施設」が併設されることで、安心安全な交流と生活がおくることが可能です。
 

 

補助金申請の手続きなども手伝っていただけるのですか?

 
私たちは単に設計デザイン、監理をするだけでなく、現在においては安心こども基金や市長村の単独補助申請、林業再生交付金申請など設計以外の手続きを、事業収支シミュレーションしながら設計を行います。
これらのサポートが社内で対応が可能な体制となっています。
 
私をはじめ、設計デザイナー他、コンサルティングチームがありますので、開園後の補助金申請及び、施設整備に関する監査まで安心してお任せいただけます。
 

社会福祉法人設立の手続きも手伝っていただけるのですか?

 
可能です。
例えば、学校法人が新たに社会福祉法人を設立し保育園運営をしたいというお客様に社会福祉法人設立のお手伝いを全面的にサポートさせていただきました。
また、株式会社の代表者が社会福祉法人格を取得されるケースもあります。
 

何から手を付けて良いか分からないという方の相談にものっていただけますか?

 
もちろん、ほとんどのお客様がそのような状態で相談されますので、ご安心ください。
 
最近では、小規模保育所を開設したい、認可外保育所を開設したい、学校法人で幼稚園を開設したい、認定こども園を作りたいなどの案件もあり、実際にサポートさせていただいています。
規模の大小にかかわらず、真摯に対応させて頂きますので、まずはご相談だけでも遠慮なくしていただきたいです。
 
 

保育園の開業コンサルティングをする会社などに比べて貴社にお願いするメリットは何ですか?

 
個人的な見解ですが、コンサルタントには実際は様々な専門家に仕事を振ってプロジェクトを遂行するイメージがあります。
 
しかし設計に関して素人であるため、巨額の出資をして建てる園舎に対して、思い入れは設計者ほどに情熱を注ぐことは少ないと感じています。
お金が合わなければバサバサと仕様を削っていき、自己の利益を最優先するようなコンサルタントもいるため注意が必要だと感じています。
 
また建築基準法や児童福祉法、都市計画法など法律面に精通していない場合も多く、場合によっては実際の設計者の顔が見えないなどもあるようです。
 
血の通った園舎作りをするためにも情熱をもった建築家(一級建築士)に依頼されるほうが安心できると思います。
もちろんそういうコンサルタントばかりではないと思いますが。
 
弊社に依頼されるメリットとしましては、まずは一級建築士事務所であり情熱と使命感をもって園舎創りに取り組んでいます。
そして何よりも子どもが大好きです。また、社内で様々な書類作りなどのコンサルを行います。
弊社は一括して『想い』を『カタチ』にしていただけることが可能ですので、コンサルタントに頼むよりも費用を抑えつつ、いいモノづくりができる自信があります。
 

 
 

保育園を開業したい方になにかアドバイスがあればお願いします。

 
まずは誰のための園なのか?を真っ先に考えることです。
また、そこに通っているであろう園児たちの笑顔を思い浮かべ、理想の園舎作りに取り掛かることです。
私たちは、理事長先生、園長先生、保育士、園児たちの想いをカタチにします。
 

福岡市創業支援認定事業者にもなっているそうですね

 
私たちは福岡市創業支援認定事業者として、福岡市から認定を受けて子育て支援事業を推進しています。
 
「ワクワク、ドキドキ、発見」をコンセプトに次世代を担うこどもたちの環境を創造することが私たちの使命です。
顧客の幸せ、社員の幸せ、社会の幸せを追求し、私たちは常に成長し感動を創りだす集団となります。
 
私たちと同じ理念を持った顧客を増やし続け、社会の流れを良い方向に導いていくとともに、社会において不可欠な事務所となります。
 
 

一級建築士事務所 野口直樹建築設計事務所 野口直樹さんの保育園・設計事例

  

画像 建物の名称 紹介文
K保育園

とにかく丘の上に計画地があり、地域のランドマークとしての保育所を目指すと同時に、狭い敷地を感じさせない空間づくりを心掛けました。風と光を取り込みランニングコストを抑え環境負荷を低減したエコ保育園を実現しました。

N保育園

鉄筋コンクリート造ですがエントランス外壁や内部は木質空間とし、施主の要望のシックで落ち着いたデザインにアクセントをくわえた全体デザインとなっています。

 

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