癒される生活が送れる海の見える家・遠藤浩建築設計事務所 遠藤浩さん


海の見える家は海が見渡せること、寄せては返す波の音が聞けること、爽やかな海風を感じられることなど、都会の喧騒から離れ、とても癒される生活が送る事ができます。
 
海の見える家について遠藤浩建築設計事務所 遠藤浩さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 遠藤浩建築設計事務所 遠藤浩 の写真
さいたま市緑区東浦和3-32-7-202
048-875-1382

 

海の見える家のメリット・デメリットを教えて下さい

 
メリットは、もちろん海の見える家では海が見渡せること、寄せては返す波の音が聞けること、爽やかな海風を感じられることなど、都会の喧騒から離れ、とても癒される生活が送れることです。
 
しかしデメリットもあります。
海は常に人に心地良い穏やかな表情を見せるわけではありません。
時には嵐や台風などにより、強風、豪雨など人間に対して牙を向くようなこともあるわけで、それに対する対策もしっかりしておかなければなりません。
 

貴社が海の見える家をてがけるようになったきっかけがあれば教えて下さい

 
今回はネットからのお客様でした。
目いっぱい木を使った家というよりも、程良く木を使い、更に住み手のライフスタイルが見えるような家づくりに共感されて依頼してくださったように思います。

海の見える家の外装で注意している点を教えて下さい

 
一年中お住まいになられているわけではないので、あまり維持、管理に手間のかかる材料の使用や納まりは避けました。
メンテナンスフリーのガルバリウム鋼鈑を使ったり、付着した汚れを浮かせ雨水が流れることで、綺麗に汚れを取ってくれるセルフクリーニング効果のある左官にしています。

海の見える家の間取りで注意している点を教えて下さい

 
このような間取りにしたきっかけは、必ずしも海の見える家だからというよりも、アメリカ生活の経験があるお施主さんのご希望は、部屋の広さもアメリカンサイズでした。
それを予算を踏まえながら、どう日本の尺度に合わせ広く見せる家をつくるかがカギだったように思います。
 
そこで、ほとんどの部屋を仕切らず体育館のような大空間をつくり、その中で階段を昇りながら、いろいろなレベルに設置した部屋に行けるような空間構成を提案しました。
海を眺められるようにする点からも、上に昇っていく動線計画は好都合でした。
 
結果的に2階建てなのに5層、中央吹抜を囲み螺旋状に階段を配置して、レベルの違う5つの部屋が繋がる空間構成になりました。
このような空間構成のイメージは、まだ図面やスケッチもない段階で既にお施主さんと私で共有できていましたので、でき上がったプランを違和感なくご理解いただけたのではないかと思います。
 
それがこの大空間の吹抜の高さ9mに反映され、まさに高さのある広々空間となったわけです。

海の見える家のリフォームもやっていただけますか?

 
当然、設計させていただきます。
非日常が味わえる海の見える家は、設計していてとてもたのしいものです。
 

海の見える賃貸住宅も設計していただけますか?

 
賃貸住宅も楽しそうですね。
皆さん海に興味のある方々がお住まいになるわけですから、海という一つのテーマで何か面白い建築になりそうです。
 

海の見える家の塩害対策はどうしていますか?

 
この家の設計が終わり見積調整の頃、諸事情で銀行融資がままならない状態で、ローコストを余儀なくされた時期でもありました。
 
初めは錆びない窯業系のサイディングを考えていましたが、コストが合わず工場の外壁に使うようなガルバリウム鋼鈑の波板になりました。
金属素材ではありますが、耐食性に優れたアルミニウムや亜鉛で鉄板をコーティングしているため、錆に強い性質を持っています。
 
更に、表面に傷が付いても電気化学的に亜鉛が鉄より先に溶け出し、鉄の腐食を防止する犠牲防食作用(ガルバニック・アクション)が生じますのでより錆びにくいです。
 
また、セルフクリーニングの効果やアクリルシリコン樹脂を配合した左官を使い、高い耐候性を維持しています。
 

海の見える家の台風対策はどうしていますか?

 
海風は本当に強いです。
特に富津岬に建つ家なので、南は太平洋から、北は東京湾から、強烈な風が台風でなくとも時折り吹きつけます。
簡単に取れてしまうような納まりを避け、外壁材のガルバで隙間なくほとんどを覆うような納まりにしたりしています。
 
それから、やはりその土地の環境を知る地元の工務店さんにしっかり作っていただいたことも安心材料です。
 

「海の見える家」で工夫した点を教えて下さい

 
この家は海まで100mという近さなので、2階で海辺の松林を見渡せ、更にロフトに昇って太平洋が一望できるという展望重視の高さを確保しています。
そしてそれは、1階の階高を高くして一般の家よりも少し背伸びをしたような設定にしています。
 
また、ロフトからメンテナンス用のハッチを開け屋根に上がると、青い空と優雅に浮かぶ雲が仰げ、夏の夜には満点の星をバックに近くの公園で上がる花火も楽しめます。
 
家の中心となる土間は、薪ストーブを囲んで寛ぐ癒しの空間であり、海水浴やジェットスキー、釣りなどの準備作業ができるスペースとしても、十分な広さを確保しました。
海側(南側)には洗面脱衣室、浴室を設置。浴室は海から上がって外から直接入ることができ、身体を洗えるようにしました。

海の見える家を建てたい方にアドバイスがあればお願いします

 
別荘などの、年間を通して空き家状態がある程度続く家は、やはり湿気、カビ対策が必須だと思います。
24時間換気だけでは、湿度の高い森林や海辺では足りません。
換気除湿装置の採用も含めての設計が必要かと思います。
 

遠藤浩建築設計事務所 遠藤浩さんの海の見える家・設計事例

   

画像 建物の名称 紹介文
海の見える家

海から100mの敷地に建つこの家は、抜群の展望です。

 

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