小屋裏収納のある平屋

ユーザー 芦田成人 建築設計事務所 蘆田 成人 の写真

平屋の限られた面積を有効に生かそうとすれば空間を立体的に利用することです。
建物の規模や屋根形状、勾配によって出来る上部の空間に床を設ける事で、その部分を収納として利用したり、若しくは子供部屋や寝室として利用するのも有効かと思います。

但し、法的に検討しておくべき事柄もあります。
小屋裏収納の面積は1階面積の1/2以下であること、天井高さは1.4m以下であること
階段は固定式で無く可動式のハシゴ等であること(ハシゴに関しては地域によって指導内容に差が
あるかもしれません)、これらが順守されていなければ小屋裏部分は2階であると判断され、平屋でなく2階建てであるとみなされます。仮に1階建てが2階建てと判断された場合、建築基準法的に大きな差はありませんが2階建てが3階建てと見なされた場合は大きく違ってくる部分が発生します。

写真は、2階建て住宅の事例ですが、小屋裏収納ではなくロフトに該当するスペースです。
汚れた空気を排出する目的で小さな窓を設けていますが、しっかり屋根面の断熱対策が出来ているので夏場は窓を開けるよりも、エアコンを稼働させる方が涼しい環境をつくり出せます。
仮に窓を開けた場合、真夏では外気の暑い空気が室内に侵入するので逆に室内が高温化します。