支持層

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

支持層とは…建築物(構造物)の鉛直荷重を基礎や杭で伝達して、その建築物(構造物)を支えることができる地盤または地層のことを言います。
私たち人間にも体重という重さがあるように、もっと大きな重さが建築にもあります。
この重さを支えられなければ、建物は沈んでしまいます。
この支持層は場所によって違い…建築を設計するときには必ずその都度その現地の地盤調査をして…設計するものを支えられるかどうかを検討します。

何種類か例を挙げましょう!
東京・近県でも多く見られる関東ローム層という赤土の層は地表面からすぐの場所で出現し…一般的に支持力が高くそのまま基礎を載せられます。
それに対して、埋め立てられてできたような…東京でいうと墨田区・江東区・中央区等の東京の東の地域では支持層が30~50m下にあったりします。
基礎を支えるために杭をその場所まで打ち込むのが一般的な考え方です…お金もかかりますし大変な作業ですね…

現在、横浜のマンションで支持層のことが騒がれてますが…建物にとってベースとなる部分が欠落してしまっているので…大変なことです…
合わせて…地中の中がどうなっているかなど、われわれでも完璧に把握できるわけではありませんので…より慎重にならなければなりません!

私も今まで多数の基礎を経験してきましたが…支持地盤の確認は毎回緊張します(≧◇≦)