海の見える家

ユーザー 林泰介建築研究所 林泰介 の写真

海の見える場所に家を建てる事について気をつけなければならない事がいくつかあるが、一番は塩害です。 
塩は鉄はもちろん、アルミもステンレスも木も腐食させます。
淡路島の砂浜の目と鼻の先で住宅を建てたとき、僕の事務所には島育ちの所員がいたのと、施工は地元の工務店さんにお願いできたので、大阪生まれ大阪育ちの僕には大変ありがたかった。
当時、雨戸の設置をすることは当初から言われていたのだが、島育ちの所員に聞いたところ年に何回かと台風が来た後などは必ず家全体を水道水で洗うということ。
それを聞いて家の外部、バルコニーや屋上に水道栓を取り付けました。
アルミサッシはもちろん塗装その他、塩害対策用ですが、肝心なのはアフターメンテナンスで、こまめに真水で洗うというローテクが一番信用できるということです。 
何もしなければすぐにボロボロになるので街中に住んでいる感覚で家に対してノーメンテナンスで過ごすことはないらしい。 
もともと地元に住んでいる人であれば当たり前のことだと思います。 
手の届く場所に大自然があるという恩恵の代償は必ずあります。住むのはある程度の覚悟が必要です。