スキップフロアのメリット・デメリット

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

スキップフロアーのメリットの一番は、空間が連続することにより、
部屋が閉鎖されていなので、広々と開放感にあふれます。
また、空間が連続するので、通風が良くすることが出来ます。
採光も変化をつけられるので、飽きの来ない空間に出来ます。
スキップフロアーにすることで、建築基準法の階の認定する時の、
基準を上手に利用して、2階から3階になる所を、2階にすることが
出来ます。つまり、床の高さを変化させて、階を調整することが
出来ます。居間、キツチンのテーブルからの、目線を同じに
することが出来ます。
写真の住宅は、キッチンのテーブルの目線と、居間の床に
座った時に、目線を合わせています。また、この住宅は、
2世帯住宅ですので、家族のコミュニケーションが取り
やすくなります。微妙に段差があることで、適度なプライバシーが
守られます。
デメリットとしては、床がずれることにより、構造計画が
難しくなります。写真の構造CGにあるように、構造補強を
しっかりする必要があります。
また、空間が連続することで、壁が減るので、収納の置き場に
工夫が必要です。床に段差が出来るので、バリアフリーが難しく
なります。通風が良いですが、冷暖房時には、大きな空間の範囲を
カバーしないと、問題が起こります。効率は悪くなります。
建築費は、スキップフロアーにすると高くなります。
都市の狭小地に向いた方法ではないかと思います。
計画する時は、かなり難しいので、必ず専門家に依頼してください。

※スキップフロアーとは、床に段差をつけることにより、
各階を連続させる 手法です。1階のみのスキップフロアーもあります。

キツチンと居間の目線を合わせる