スキップフロアで広がりのある家


 

スキップフロアとは

 
スキップフロアとは例えば中2階や半地下の階を設けるなどして、床の高さに変化を持たせた建て方の事を言います。
 
敷地そのものに高低差があり、敷地の高低差に沿って床面の高さを設定した場合、狭小住宅で縦方向に広がりを持たせたい場合などにスキップフロアにする例が多いようです。
 

スキップフロアのメリット

 

空間を広く感じさせることができる

 
例えば間仕切りを作らずに中2階を設けたスキップフロアの家は、中2階から1階も2階も見ることができます。
見渡せる部分が多くなるため空間を広く感じさせることができます。
 

風通しや日当りが良くなることもある

 
中2階の窓から入った光を1階まで導いたり、1階の窓から入った風が2階に抜けるように間取りを工夫することで風通しや日当りを良くすることができます。
 

 

天井を高くできる

 
例えばリビングより1.5m高い位置に子供室を設けて、両方の天井を同じ高さに設定した場合、
リビングの天井は通常より1.5m高い天井を設けることができます。
 

 

 

スキップフロアのデメリット

 

段差が多くなる

 
家の中の段差が多くなるのでバリアフリーとは真逆の考え方と言ってもいいでしょう。
高齢者が車椅子の方がいる家には採用しないほうがいいでしょう。
 

コストがかかる

 
構造が複雑になり施工が難しくなります。
その分、コストが高くなります。
 

ハウスメーカーでは受け入れてもらえないこともある

 
ハウスメーカーにスキップフロアの家を依頼した場合
「後悔している人が多いからやめた方がいい」
などの理由で受け入れてもらえないことがあります。
 

光熱費には注意が必要

 
スキップフロアで開放的な間取りにした場合、気積が大きくなり光熱費が増えます。
光熱費には注意が必要です。
 

 

スキップフロアで収納の多い家

家を建てる際に収納が多い家にしたいというのはよくある要望です。
収納が少ないと散らかりがちになります。
 
夫婦だけで暮らしているうちは物も少ないかもしれません。
家族が増えたり、子供が成長してきたりすると物が増えていきます。
また、家族の誰かが何かをコレクションしている場合などは、収納がいくらあっても足りなくなります。
 

家の床面積は容積率の制限がある

家を建てる際に収納を増やすことは可能です。
しかし、家をたてる場合には容積率という規制がありむやみに床面積を増やすことはできません。
 
容積率というのはその土地に建てていい建物の床面積の割合のことです。
例えば、30坪・容積率100%の土地の場合は、最大でも30坪×100%=30坪までしか建てる事はできません。
 

収納を多くすれば居室が狭くなる

例えば30坪の家の中で収納を10坪とるとその他の部屋は20坪しか取れなくなります。
収納がいくら広くてもリビングやキッチンなどが狭くなっては意味がありません。
 
一戸建ての場合、家全体の面積に対して収納は12%から15%くらいが一般的な数値です。
つまり30坪の家の場合は収納は3.6坪から4.5坪くらいになります。
 

私もなかなか断捨離できません

実は私の家も収納が少なくて困っています。
私は賃貸住宅に住んでいるのですが、仕事の資料や本の量が多くて片付いていません。
 
できれば物の量を減らしたいのですが、あとで役に立つかもと思うとなかなか捨てることができません。
また思い出のある品などもなかなか捨てることができません。
本当は断舎離してすっきりシンプルに生活したいのですが、まだまだ程遠いです。
 

スキップフロアを利用して収納を増やせる

そんなときはスキップフロアを利用することで収納を増やすことができます
スキップフロアとは例えば中2階や半地下の階を設けるなどして、床の高さに変化を持たせた建て方の事を言います。
 
例えば中2階の下の部分を天井高1.4m以下の収納にすると、床面積を増やさずに収納を増やすことができます。
(地域によって規制が違いますので、ご注意ください)
三井ホームの「蔵のある家」というのも上記の規制を上手に利用した一例です。
 
スキップフロア・収納
 

ダイニングの床下空間を収納として利用している事例

 
リビングとダイニングに段差をつけて、ダイニングの床下空間を収納として利用している事例です。
リビングとダイニングを連続した空間に感じさせるために、床のパイン材を段差の壁部分にも張っています。

スキップフロアの家 O邸
設計者:株式会社 佐野修建築設計事務所 佐野 修

ベッドとベッド下の収納を作った事例


こういうのもスキップフロアの一例と言えるかもしれません。
寝室の一角にベッドとベッド下の収納を作った事例です。
 
高槻のスキップフロアハウス
設計者:吉永建築デザインスタジオ一級建築士事務所 吉永健一

階段下の小さな空間を床下収納にした事例


階段下を床下収納として利用した事例です。
お子さんの好きな場所になったそうです。

そらまどのいえ
設計者:森建築設計 森健一郎

キッチンの床下を収納にした事例


 

キッチンを1階・LDを地階に設けた事例です。
キッチンの下がLDから使える収納になっています。

建築家からのコメント:
「クローゼットに入らないような大きな荷物や長もの。
そういったものをしまっておけるスペースは狭小住宅であってもあると安心です。
居室スペースを圧迫せず段差を利用してキッチンまるごとのサイズの収納を確保しています」
 
スペンサー
設計者:ジャムズ 一級建築士事務所 仲條 雪

階段を収納として利用した事例


 

 
リビングとダイニングの間には、1mの段差があって、そこには幅の広い階段状の場所があります。
ここは、明快な室名のない自由な場所になっています。
階段部分は踏み板が跳ね上がるようになっていて、そこが収納になっています。
 
だんのある家
設計者:ハーミットクラブ一級建築士事務所 齋藤俊一
 

ベッドの下を収納として利用している事例


子供室のベッドの下を収納として利用している事例です。
立体的な空間の使い方で楽しそうな子供室です。
 
五月丘の家
設計者:林泰介建築研究所 林泰介
 

約4畳の床下収納の事例


 

 
敷地面積16坪に建つ31.5坪の住宅です。
設計者の事務所兼住宅です
リビングとダイニングに段差がついています。
ダイニング下の床下空間がリビングから使える収納になっています。約4畳あるそうです。
狭小住宅で約4畳の収納はうれしいですよね。
 
国立の住宅
設計者:ジーコムアーキテクツ 神座昌志

賃貸住宅に採用することで差別化になる

 
賃貸住宅の場合、高齢者になれば引越すことも可能なので、段差が多くなるなどのスキップフロアのデメリットもそれほど大きな問題ではなくなってきます。
 
賃貸住宅にスキップフロアを採用すると、空間を広く感じさせたり、風通し・日当りが良くなったり、天井を高くできたりなどの理由で他の賃貸住宅と差別化することが可能です。
他の賃貸住宅とも差別化としてスキップフロアを採用することもぜひご検討ください。
 

スキップフロアで老後に後悔しないために

 
スキップフロアはどうしても段差が多くなるため、高齢者・車椅子の方には住みにくくなります。
老後に後悔しないために下記の点を注意してください。
 

最低限、暮らせる部屋を1フロアにまとめる

 
最低限、生活できるための部屋を1フロアにまとめて、老後はその1フロアだけで暮らせるようにしておきましょう
 

ホームエレベーターの設置

 
ホームエレベータを設置しておくと老後の1~2階の行き来が楽になります。
設置できない場合でもスペースだけでも確保しておくことをオススメします。
主要な部屋は段差を経由しないでも行けるように間取りを考えておきましょう。
 

 

スキップフロアの家を建てるならスキップフロアの家が得意な建築家に

 
スキップフロアの家を建てる場合は、老後に備えた工夫なども大切です。
ぜひ、スキップフロアの得意な建築家に依頼する事をオススメします。
建築家依頼サービスに投稿していただければ、スキップフロアの得意な建築家から返信をもらうことができます。
 

 

建築家依頼サービスの流れ

 
建築家依頼サービスの流れ
 
依頼を引き受けてくれる建築家を探すまでたったの2ステップ 
依頼したい仕事の内容を書きこむだけで 
依頼を引き受けてくれる建築家を探すことが出来ます 
  

  1. 依頼を記入する
    下記のフォームに建築家に依頼したい仕事の内容を書いて下さい。
  2.  

  3. 返信がメールで届く
    あなたの依頼を引き受けたい建築家から返信がサイトに掲載され、メールで届きます。
    返信を書いていただいた建築家にはプライベートメッセージを送ることができますので
    連絡をとりあってください。
    お断りする場合もお断りのメッセージを送っていただければ幸いです。

  

 

建築家依頼サービスの料金

 

 
建築家依頼サービスは会員建築家が支払う参加料で成り立っています。 
そのため、一般の方は無料でサービスを利用することができます。 
なので、参加していただいた建築家には誠実な対応をお願いいたします。 
 

 

スキップフロアが得意な建築家

 
当サイトには多くの建築家がいますので、スキップフロアを手がける建築家もたくさんいます。
その一部をご紹介します。

ユーザー 磯村建築設計事務所 磯村隆幸 の写真
愛知県

愛知県名古屋市近郊の設計事務所です。何年住んでも飽きない、愛着の増す建物づくりをめざします。設計監理はもちろん、建設資金の借り入れ、コストプランニングのご相談も承ります

ユーザー 一級建築士事務所 group-scoop 安河内 健司+西岡 久実 の写真
福岡県

ウチとソトとの関係性を大切に、敷地のもつ力を最大限に引き出す設計を心がけています。
青い空、鮮やかな緑、柔らかな光、爽やかな風に満ち、素材感あふれる、飽きのこないシンプルな空間と
プラスαの遊び心をもちあわせた建物が好きです。

ユーザー 星設計室 一級建築士事務所 星裕一郎 の写真
千葉県

心地よいこと、楽しいこと、ワクワクすることを大切に設計をしています。
ローコストや狭小敷地にも積極的に取り組んでいます。

スキップフロアが得意な建築家をすべて見る
  

 

スキップフロアの設計事例

 
当サイトの建築家が手がけたスキップフロアの設計事例をほんの一部だけ紹介します。
   

住居専用地域で防火の制限や、傾斜地の規定、道路斜線制限などがある中、「無垢材の使用」や「オーソドックスな切妻屋根」「必要最小限の居室」などご希望を可能な限り実現した、施主と共に作り上げたミニマムハウスです。

前面道路沿いにつづく緑道の樹々、隣接する神社の大きな御神木の緑、広く青い空、これらを適所に配した開口部より適度に取り込む2階建てのシンプルな建物を提案しました。

仕事で使う車を含め3台分の駐車スペースが必要だったので、居住空間を空中へ浮かべることを提案しました。
間口が狭い分、天井を高くして、細長い敷地の特徴をそのまま空間化し、開口部を妻面にとって、どこまでも視線が隔てられない、広々とした空間を目指しました。

 
スキップフロアの設計事例をすべて見る
 

 

スキップフロアの依頼事例

 

このページでは建築家相談依頼サービスの依頼事例のうち、スキップフロアというタグのつけられたものを表示しています。

タイトル
I-4216、狭小住宅に経験のある建築家の方に……(鹿児島県)
I-3776、変形地や高低差のある土地を得意とされている建築家の先生(神奈川県)
I-3669、高低差のある土地の設計(大阪府在住・土地は兵庫県)
I-3363、木造アパートの新築計画(東京都在住・建設予定地は神奈川県)
I-2879、家の設計のみを建築家に依頼したい(埼玉県)
I-2793、新築戸建てを検討しております(埼玉県)
I-2700、新築アパートを建築したい(神奈川県)
I-2519、スキップフロアを採用したい(大阪府)
I-2430、生活感のないスッキリした家(熊本県)
I-1853、外からの視線を気にせず開放的に暮らせる家(沖縄県)
I-1846、20代夫婦が住む家(東京都)
I-1475、西海岸風・サーフテイスト・ビーチハウス・海っぽい家(大阪府)
I-1469、凝った間取りや小技のきいた提案などで楽しい家造り(愛知県)
I-1269、2階建ての自宅をスキップフロアのある改修工事(埼玉県)
I-1070、土地建物諸費用全て込みで3500万円で家を建てたい(兵庫県)
I-0811、狭小地に冬暖かく夏涼しい家(静岡県)
I-0716、木造2階建てキューブ型の家(熊本県)
I-0493、1000万で28~30坪程度の家(熊本県)
I-0456、オーナーが住むガレージアパート (神奈川県)
I-0290、スキップフロアの家を作ってくださるデザイナー様(大阪府)

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