第九章・旗竿地

旗竿

旗竿地とは?

 
旗竿地とは道路に面した細長い通路の奥に家の敷地となる部分が存在する形状の土地の事を言います。
旗竿状の形をしているのでそう呼ばれています。
敷地延長・路地状敷地・旗竿敷地と呼ばれることもあります。
 
旗竿地
 

旗竿地のデメリット

 

  • 竿部分の有効利用がむずかしい
    旗竿地の竿に当たる部分は通常、2メートル~4メートルくらいが一般的です。
    細長いのでなかなか有効に利用することが難しくなります。
    家の敷地と言うよりアプローチ・カーポートなどとして使われる場合が多いです。
    しかし、上手に設計すればそこは奥行きのあるおしゃれなアプローチになります。
    ある程度の幅があれば、竿部分も含めて建物を建てた事例もあります。
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  • 日当たりが悪い場合がある
    旗竿地は四方を家に囲まれている場合が多いです。
    南側にも家が建っている場合が多いので、日当たりが悪くなります。
    南側に大きな窓を設けると南側の家から覗かれやすいので大きな窓も設けにくいです。
    南側に庭を設けても、庭の日当たりが悪く植物が育ちにくくなります。
    広い庭を設けることで日当たりの悪さを解消できるのですが、旗竿地の多くは市街地の比較的、狭い土地が多いので広い庭を設けるのは現実的ではありません。
    しかし、中庭・坪庭・トップライト・ハイサイドライト・吹き抜けなどを上手に利用すれば、家の中に光を導くことは可能です。
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  • 風通しが悪くなる恐れがある
    旗竿地は四方を建物で取り囲まれている場合が多いので、風通しが悪くなりがちです。
    しかし、窓の位置を適切に配置することで、家の中の風通しを良くすることができます。
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  • 隣の家からのプライバシーに注意
    旗竿地は四方を建物に取り囲まれている場合が多く、隣家とも接近している場合が多いです。
    そのため、隣の家からのプライバシーには注意が必要です。
    ・窓の配置を隣地とずらす
    ・大きな窓は隣家からの視線を意識して設置する場所を検討する
    ・必要な部分には目隠しを設置する
    などの配慮が必要です。
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  • 防犯に配慮が必要
    旗竿地は道路から奥に入りんだ位置に家が建つので、道路から家が見えにくくなります。
    プライバシー的には良い反面、防犯には注意が必要です。
    ・防犯カメラを設置する
    ・人感センサーの照明などを設置する
    ・歩くと音がなる防犯砂利を敷く
    ・窓には防犯ガラスを採用する
    などの防犯対策が必要になります。
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  • 工事費が高くなる可能性がある
    旗竿地の竿部分の幅は2メートル~4メートルが一般的です。
    大きな工事車両は通れない場合があります。
    例えば、基礎工事でコンクリートを打設する場合、大きなミキサー車なら1台で済むところを、通路に入らないため小さなミキサー車2台が必要になる可能性があります。
    その場合、ミキサー車の費用が余計にかかることになります。
    また資材を搬入する場合に、竿部分に運搬車両が入れないので道路から敷地まで人間が運搬する場合もあります。
    当然、人件費が余計にかかる場合があります。
    更に電気の引き込み費用・水道の引き込み費用なども高くなる可能性があります。

旗竿地のメリット

  • 価格が割安
    旗竿地の場合、上記で述べたようなデメリットがあるため、価格が割安というメリットがあります。
    上記のデメリットを設計の工夫で解決することができれば住みやすい家を低価格で手に入れることが可能になります。
  • 道路から離れているので静かになる
    旗竿地の場合、建物が道路から奥まった位置に建つことになります。
    道路から離れているので、道路からの騒音が届きにくく静かな環境になります。
  • 道路の排気ガス・ホコリなどの影響が少ない
    道路に面していると排気ガスの影響でベランダなどが黒いすすで汚れてしまうことがあります。
    私は若い頃に高速道路に面したマンションに住んでいました。
    排気ガスの影響でベランダに黒いすすが溜まってしまいました。
    とても洗濯物を干せる状況ではなく、仕方なく室内に干していました。
    旗竿地の場合、道路から離れているので道路からのの排気ガス・ホコリなどの影響を受けにくいというメリットがあります。
  • 道路から覗かれる恐れが少ない
    旗竿地の場合、道路から家まで距離があります。
    また四方を家に囲まれていることが多いので、道路を歩く通行人からの視線を避けることができます。

旗竿地の住みやすさは設計の良し悪しで大きく変わる

旗竿地のメリットを伸ばし、デメリットを解消することで旗竿地は住みやすい家を建てることが可能です。
しかし、ハウスメーカーの標準仕様の家をそのまま、建てても住みやすい家にはならないでしょう。
旗竿地に合わせて上手に設計することが大切です。

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