床下エアコン

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床下エアコンをどういう目的で設置するのか・・・というところでシステムも変わってきます。
たとえば居間の床暖房的に使用したいのであれば、エアコン1基で足りるでしょう。ただ、本体と床吹き出し口のバランスは重要です。また、ダンパーガラリ(シャッター)で床吹き出し口をの風量を制御する必要があります。
もっと広範囲に効かせる場合には、床下通気ファンを併用します。
これは床吹き出し口設置するものなので、風量調節できるものが望ましいです。

どちらの場合でも気を付けなくてはならない点がいくつかあります。
ショートサーキット
床下の狭い空間では、ショートサーキットを起こしやすくなります。そのためにも、床吹き出し口の配置や床下通気ファンの設置が重要です。
センサー
エアコンは、センサーで環境の温度を確認し作動・停止をします。
センサーが床下にあると、床下の温度に対応するため、正常に作動しません。
メンテナンス
床下専用のものであれば問題ありませんが(補助暖房と呼ばれるもの)点検や清掃がしやすい設置は、簡単ではありません。
室内環境
基本的に室内各所で温度差が生じるようですと、効果は低下しますので、気密性やヒートブリッジ対策が必要です。

床下エアコンの目的をよく考えてみたとき、床暖房とは違う次元での暖房を考えているのであれば、ランニングコストを考えてもソーラーシステムまたはソーラーシステムとの併用を考えるのが賢明な気がします。
よくソーラーシステムと併用するのが床下補助暖房ですが、床面積が大きい場合、床に段差もしくは床下に障害物が多い場合に導入します。
システムを2基付ければ不要ですが、システム1基よりも補助暖房1基の方が安価なので、たいていはそうします。

換気(通気)も兼ねていて、とても快適です。
誇りだまりや虫の温床となってしまわないかと心配しましたが、通気による乾燥で、その不安は払拭されました。

床下エアコンを考える場合、新築であればソーラーシステムも検討してみてもよいかと思います。
有名どころでは「OMソーラー」「そよ風」などがあります。

杉山デザイン室一級建築士事務所  杉山 登忠之
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