傾斜地のガレージ

ユーザー 杉山デザイン室一級建築士事務所 杉山 登忠之 の写真

ガレージを計画する場合、格納台数によって、平地で済むのか機械式立体が必要なのかで、随分変わってきます。
これが傾斜地となると、また更に選択肢が増えてきます。
そして、平均地盤面の算定にも、大きく影響してきます。

傾斜地頂部に計画する場合!
敷地の最も高い部分を±0としたいので、盛り土が必要となり、ガレージ以外の建築物のFLと、かなりの高低差が発生する可能性があります。
この時、立体的格納を必要とするのであれば、ピット式立体(地下)がよいかと思います。
平均地盤面は、ガレージFLよりも、そうとう低くなると思われるので、絶対高さを気にすることなく計画できます。

傾斜地底部に計画する場合!
この場合は、切土が必要となり、やはり平均地盤面の算定に影響します。
建築物との利用関係によりますが、ガレージをB1と捉えるかF1と捉えるかで、回数も最高の高さも変わってきます。
入り口の幅員が広ければ、それだけ傾斜の影響を受けるので、最小限の幅員に抑えてターンテーブルを設置できれば、効率の良い計画ができます。

補足!
傾斜地でなくても、用途地域や前面道路の種別によっては、規制が掛かることがあります。
50㎡を超える駐車場は築造できないとか、ガレージ前に5.5Mx5.5M以上の空地を確保しなくてはならないとか。
事前に条例を確認しておく必要があります。

杉山デザイン室一級建築士事務所  杉山 登忠之
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