床の仕上げは何がいい?⑮(リノリウム?コルク?)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

水回りの床。
いろいろとご紹介してきましたね。

主要な床材は説明してきたのですが、
それ以外として、候補になる素材について
今日はお話ししておきます。

一つ目は、こちら。

こちら。
リノリウムという素材になります。

ビニルに見えますが、石油由来の素材ではなく、
自然素材をもとに作られています。

その昔、病院なんかの床材として採用されていましたが、
大量生産できて、いろんな色柄もできる
ビニル系の素材に、置き換わってきています。

どちらかというと、かなりレアな素材なんですが、
自然素材にこだわりのある場合は、
リノリウムが候補にあがることもありますね。

ただ、いくつか気になる点も。

ひとつは、独特の香りがあること。
シンナーのような化学的な香りではないのですが、
かなり独特なので、サンプルで確認はした方がよいです。

それと。
柄のバリエーションが多くないこと。
色はかなり幅があるのですが、
ビニル系のように何かをプリントするわけではないので
柄のバリエーションは少ないですね。

もう一つは。
価格がかなり高めであること。
自然素材だから高いというよりは、
あまり大量に出回らないため、希少で、
大量生産のビニル系との比較であれば、
圧倒的に高い素材となります。

身体に優しい素材で仕上げたい。
もしくは、仕上げないといけない。

そういった強い要望の方であれば、
採用できるかなと思います。

もう一つの床材として、時々話題になるのは、
こちらでしょうか。

なんだかわかりました?
ワインの栓なんかに使われているコルクです。

ほどよい弾力がありますが、クッションフロアほど
柔らかすぎず、ほどよい堅さ。

普通の木材に比べると、撥水効果はあります。
自然素材の一つとして採用されることも。

風合いや肌触りはよいのですが、気になる点は。。

撥水といっても、長時間では浸透します。
なんかこぼれたら、早めに拭いていただくといいです。

もし、メンテをもう少し楽にということであれば、
表面に膜をつくる塗装をすればよいのですが。。
独特の肌触りはなくなってしまいます。

見た目やクッション性がほしい。
そうであれば、コルクも一つの選択肢ですね。

ということで。
水回りに使うことのできる素材をご紹介してきました。

明日からは、違うお話ししていきますね。