木造|建築家の設計事例

こちらのサイトからご依頼をいただいた、2世帯で住まうためのスケルトンリフォーム物件です。

北向きの暗い敷地を、快適な住まいする為に、建物の真ん中に中庭をつくり、3階から、1階まで、日の光が白い中庭の外壁に反射しながら注ぐ地上までそそぐ、明るい住まいを提案しました。

中山道に接道した敷地に建つ中庭形式の平屋です。歴史的背景を背負った場にふさわしい住まいとは何かを模索しました。検討期間中に歌川広重の描いた「雨の中津川」を見る機会がありました。その「湿度感」、「雨空の墨のグラデーション」に見入りました。

こげ茶色のガルバリウム鋼板の外壁と木の格子が、シンプルモダンさをひきたたせます。玄関を抜けると、開放的な吹抜のあるLDKになっており、2階のハイサイド窓から光が差し込んで、コンパクトながらも気持ちのよい空間になっています。

4層3階建ての都市型スキップフロア住宅。プライバシーの関係上完成写真は公開できません。

当初は、建て替えも視野に入れての依頼でしたが、希望予算とご要望内容を精査すると現状の平屋を2階建にリノベーションする方が理にかなっていると感じました。
そのため、耐震補強測りながら、平屋を2階建にすることで、要望を満たしています。

南に作った庭よりもどの部屋からも見ることができる中庭案を提案して植物や石の配置もきめ細かく決めて行きました。

内、外共に基本的に、手に触れる所は自然素材であり、職人さんが造ったと感じるような仕上げで提案させていただいています。

 かつての日本の漁村集落は、海・港との関係において、明らかな構造的特性を備えていた。そこでは、ムラおよびイエが海の神や海の幸を迎かえ入れやすい形で形成されていてた。

本計画は日田市郊外の数年前に開発された造成地に位置するが、まだかなりの未整備の空地が残っている状態であった。そのため焼杉を全外壁に採用し新しい景観を創造することを意図した。この焼杉はクライアント、学生達とワークショップを行い製作したものである。

ページ

木造|建築家の設計事例 を購読