減築で家族構成の変化に対応したプランに改修・森建築設計 森健一郎さん


 
減築によって通風性能の向上、耐震性の向上、建て替えよりも小さな予算で家族構成の変化に対応したプランに改修できる・空調費減などのメリットがあるそうです。
子供が独立して、家が大きすぎて困っている方に最適な方法です。
 
減築について森建築設計 森健一郎さんに伺いました。
 
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 森建築設計 森健一郎 の写真
横浜市中区本町6-50-1ヨコハマ創造都市センター2F106
090-9134-2670

 

減築とはどのようなものですか?

 
改修工事の一種なのですが、既設建築物の一部を撤去する建築行為が減築です。
 
減築リフォームというと、既設建築物の一部を撤去しながら行う改修工事という意味になります。
 
例えば、既存2階床を撤去して吹抜け空間とする、2階を撤去して平屋とする、不要となった部屋を撤去して庭にするなど、床面積が減少するような改修工事を減築と呼ぶことが多いです。
 

貴社が減築を手がけたきっかけを教えて下さい。

 
定年近いご夫婦からのリフォーム相談で、お子様たちの独立により不要となった部屋の利用方法を相談されたのがきっかけです。
子供部屋を撤去して、屋根を半分残しながらルーフバルコニーとする減築案を提案させていただきました。
 
また、お客様用の駐車場を確保したいというご要望から玄関近くの納戸を減築して玄関ポーチを拡大しながら臨時駐車スペースを確保する減築案を提案しました。
 

減築のメリット・デメリットを教えて下さい。

 

メリット

容積減少や吹抜けなどによる通風性能の向上、上階の撤去による耐震性の向上、建て替えよりも小さな予算で家族構成の変化に対応したプランに改修できることなどです。
床面積の縮小による空調費減もメリットですね。
 

デメリット

一般的な改修工事と同様のデメリットですが、既存住宅の構造体や建築状態がベースになるので、自由なプラン変更や形状変更が出来ないことです。
減築特有のデメリットとしては、外壁や屋根の撤去を伴う工事となる事が多いので、仕上げのみの改修工事と比べると面積当たりの改修費用が高くなる傾向があります。
 

減築の場合、確認申請は必要なのですか?

 
減築方法によって確認申請の有無は変わります。
建築面積及び延床面積の増加が無く、また建物高さの増加もない場合は確認申請不要です。
 
2階建て住宅を3階建て扱いの住宅に改修する、延床面積は減少するが建築面積は増加する場合などは確認申請が必要となる場合があるので確認検査機関へ事前確認してください。
 
また確認申請不要な場合でも外壁や開口部などの防火仕様は遵守しなければいけませんので注意しましょう。
 

 

減築する際に気をつけている点を教えて下さい。

 
構造的な安全性の確保、防水性能の確保、劣化防止対策を特に注意しています。
この3点は減築に限らず住宅を作る上で最重要項目ですが、減築という特性から特に注意が必要です。
 
外壁や屋根を撤去、柱は梁の撤去を伴う工事となることが多いので、必要耐力壁の確保・耐力壁のバランス確認・水平構面の強度確保・柱梁の仕口(接合部分)の強度確保などの構造的な安全性を確認する必要があります。
外壁や屋根を撤去する場合は当然ですが防水性能の確保が必要ですね。
 
最後の劣化防止対策ですが、基礎形状の変更がある場合は床下通気ルートの確保をしなければいけませんし、外壁を撤去する場合は、壁の表面温度低下による結露が発生しないように必要な断熱材を施設したり、室内湿気が壁内に入り込まないよう防湿層を施設するなどの工事が必要です。
 

減築の費用はどれくらいかかるのでしょうか?

 
工事内容により大きく変わります。床を撤去するだけならば50万円程度で可能ですが、大規模な工事では1000万円を超える費用が必要です。
ちなみに「自然派住宅の大規模リノベーション」の工事費は1550万円でした。
 

 

「自然派住宅の大規模リノベーション」では2階寝室を減築してルーフバルコニーにしたそうですが防水はどのようにされたのですか?

 
2階寝室を撤去後にルーフバルコニーとなる床面にFRP防水を施しました。
また屋根撤去部分は防水紙の張替を部分的に行っています。
 
 

自然派住宅の大規模リノベーション・減築前の平面図

減築前

 

自然派住宅の大規模リノベーション・減築後の平面図

 

減築後

森建築設計 森健一郎さんの減築・設計事例

  

画像 建物の名称 紹介文
自然派住宅の大規模リノベーション

建て主様は造園業を営む50代半ばのご夫婦です。行動も会話もゆったりとしたご夫婦でスローライフという言葉がよく似合う方でした。そんなお二人のため、緑に囲まれた自然派住宅をご提案しました。
・旧和室を玄関と連続した広い玄関土間へ改修→大きな鉢植えを置いても負けない空間

 

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