限られた敷地内で生活の場とピアノ教室を実現・ストゥーディオ クレアティーヴォ 一級建築士事務所 大野 靖さん
ピアノ教室は基本的に構造躯体そのもので防音が出来ると一番確実です。
防音という観点で考えると構造躯体は、鉄筋コンクリート造などの質量の重く、かつ隙間が出来にくいものが有効です。
ピアノ教室についてストゥーディオ クレアティーヴォ 一級建築士事務所 大野 靖さんに伺いました。
貴社がピアノ教室を手がけるようになったきっかけがありましたら教えて下さい
クライアントが「豊かに響く音楽室」を持つ住宅を所望したことです。住宅街の中の限られた敷地でどのように具現化するのかが大きなテーマでした。
ピアノ教室の防音はどのようにされているのですか?
基本的に構造躯体そのもので防音が出来ると一番確実だと思います。
防音という観点で考えると構造躯体は、鉄筋コンクリート造などの質量の重く、かつ隙間が出来にくいものが有効です。
やむを得ず木造や鉄骨造とする場合は、二重壁や壁内に吸音材を入れる、隙間をなくすなどの対策を十分にしないと有効な防音効果は得られません。
また、窓などは、二重窓とし、出入り口は、防音用のドアとします。
ピアノ教室のインテリアで気をつけていることを教えて下さい。
まずどのような音場、音響特性の室が理想なのかを施主にインタビューし、吸音する又は反射する壁や床、天井の配置や分量を設計していきます。
ピアノ教室の照明で気をつけていることを教えて下さい。
集中力の強化や雰囲気づくりのために室全体が均一に明るいのでなく明暗をつけるようにしています。
更に譜面台や鍵盤部分に影をつくらないハイライトとすることも心がけています。
住宅にピアノ教室を作る際に注意した点を教えて下さい。
公私の動線分離とプライバシーの確保です。
建築の平面的な計画もそうですが、より注意した点は、音と視線の問題です。
ピアノ教室のリニューアル等にも対応していただけますか?
もちろん対応できます。
○と□はピアノ教室併用の住宅ですが、ピアノ教室専用の建物も設計していただけますか?
大小を問わず対応できます。
土地探し・テナント探しから相談にのっていただけますか?
もちろん相談にのることはできます。
ピアノ教室を建てたいと思っている方になにかアドバイスがありましたら教えて下さい。
何と言ってもご自身がどのような「音」を望まれるのかを明確に伝えることがまずは、重要だと思います。
ホールのように響かせるのか、スタジオのように響きを押さえたものにするのかでは、設計が随分と変わるものです。
ただし、音は人間の感覚的なところが強いので数字に表すことが難しいですし、建築の精度もあり、同じ設計図で施工しても同じ音場にはなりません。
出来た後に、クッションやカーテンなどの布類や家具などで微調整をすることも重要です。
ストゥーディオ クレアティーヴォ 一級建築士事務所 大野 靖さんのピアノ教室・設計事例
画像 | 建物の名称 | 紹介文 |
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○と□ | 限られた敷地内で4人家族の生活の場とピアノ教室を主目的とした音楽室を作ることを所望した。狭い空間でも響きが良い音楽室にする為に球体を採用した。 |
ピアノ教室・メニュー
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