建築家住宅の坪単価

坪単価で依頼先を決める危険性
坪単価だけで選ぶと予算オーバーになる危険がある
当サイトでは坪単価だけで依頼先を決めることは推奨していません。
なぜなら、坪単価だけで依頼先を決めた場合、話が進んでいくにつれて予算をオーバーしてしまう可能性が高いからです。
・坪単価×床面積で予算を組んでいる
・坪単価の安い業者に依頼したい
・ハウスメーカーと建築家の住宅ではどちらが坪単価が安いのか気になる
という方はぜひ下記をお読みください。
坪単価で依頼先を決めるのが危険な理由
坪単価とは?
坪単価とは建物の価格を床面積(坪)で割った数値です。
坪単価=建物の価格/床面積(坪)
特別な決まりというのはないので、各社がそれぞれ独自のやり方で計算しています。
坪単価を安く見せる方法
坪単価が安くなればお客様の反響が大きくなるため、ハウスメーカーなどはいろいろな方法で坪単価を安く見せかけるようにしています。
下記のその一部です。
- 面積を広くする
建物の床面積には下記の2つがあります。
- 基準法床面積とは?
確認申請の書類などに記載される床面積は基準法床面積などと呼ばれています。
建築基準法によって計算方法が詳しく決められています。
同じ形の建物であれば、どの会社が計算してもこの面積はおなじになります。
- 基準法床面積とは?

実際に施工を行う面積のことを施工床面積といいます。
どこまでを施工床面積に含むかは各社が独自に決めます。
基準法床面積にポーチやバルコニー・吹き抜け・小屋裏収納などの面積を加えるので基準法床面積より広くなります。

床面積が広くなれば広くなるほど坪単価を安く見せることができます。
そのため、坪単価の計算では施工床面積をつかい、できるだけ面積を広くして、坪単価を安く見せかけるようにしています。
- 建物本体価格とは?
坪単価の計算では建物の価格を安く見せかけるため建物本体価格が使用されます。
建物本体価格とは建物だけの価格です。
建物本体価格だけでは実際に住めるような家は建ちません。
実際に住むためには下記の付帯工事・別途工事・オプションなどが必要になります。 - 付帯工事・別途工事・オプションとは?
建物本体価格に含まれないものはすべて付帯工事・別途工事・オプションなどと呼ばれます。
具体的には解体工事、敷地調査費、地盤調査費、設計料、監理料、地盤改良費、仮設工事費、ガス工事費・給排水設備工事、電話工事、冷暖房工事、特注家具工事、照明器具工事、カーテン、外構工事などです。 - できるだけ多くの費用を建物本体価格から外せば坪単価は安くなる
できるだけ多くの費用を建物本体価格から外して付帯工事・別途工事・オプションに入れてしまえば坪単価は安く見えます。
つまり坪単価が安い業者は逆に付帯工事・別途工事・オプションが高くついてしまう可能性が高くなります。
坪単価だけでは総額がいくらになるかわからない
上記のように坪単価以外に付帯工事費・別途工事費・オプションの費用がかかってくるので、坪単価だけで選ぶと総額がいくらになるかわかりません。
また次のような場合は坪単価が標準的な家より高くなったり、付帯工事費が高くなる可能性があります。
下記のような家を建てたい方は坪単価で比較するのはあまり意味がありません
ハウスメーカーの標準仕様・標準の間取りから外れている
ハウスメーカーの標準仕様・標準の間取りから外れている場合は、坪単価・附帯工事費・別途工事費・オプション等の費用が高くなります。
小さい家は坪単価が高い
面積が小さい家は坪単価が割高になります
一般的にキッチン・浴室・洗面室・トイレなどの水廻りは設備や配管などが多い分、費用がかかります。
小さな家の場合は面積は小さくても上記のような費用は標準的な家と同じように必要なので割高になります。
凹凸のある家は坪単価が高い
凹凸の多い家はその分、外壁の面積が増えるので坪単価も高くなります。
中庭・坪庭のある家は坪単価が高い
中庭・坪庭のある家は平面的に凹凸が増え外壁も広くなりますので坪単価が割高になります
変形地は坪単価が高い
変形地は建物の形状も変形する場合が多いので坪単価も割高になる可能性があります。
傾斜地は基礎工事費・造成工事費が高くなる可能性があります
傾斜地の場合は基礎工事費などが高くなる可能性があります。
また造成費用も多くなる可能性があります。
高低差のある土地は付帯工事費が高い
高低差のある土地は外構工事費などが高くなる可能性があります
坪単価以外の選択基準とは?
坪単価だけで選ぶと危険であることがわかりました。
しかし、それならどうやって選べばいいの・・・と思っている方も多いと思います。
そのお気持ちはよくわかります。
当サイトにはそのようなお客様が沢山いらっしゃるからです。
坪単価以外の方法で選ぶ方法をお知らせします
坪単価以外の選択基準
当サイトでは坪単価ではなく、建物・外構・設計・監理費などすべてを含んだ総額で比較検討してから選ぶことをおススメしています。その手順は次のとおりです
- 建築家を選ぶ
まずは設計・監理を依頼する建築家を選びます。
当然、設計・監理料は建築家に支払う必要があります。
しかし、ハウスメーカーや工務店に依頼する場合でも工事費の中に設計・監理にかかる費用は含まれています。 - 図面を作ってもらう
建築家と打ち合わせして図面を作成してもらう - 正確な見積書を作る
図面をもとに正確な見積もり書を作成する。
見積書には建物・外構などすべての費用を記載してもらう - 総額を比較して選ぶ
建築家の意見を聞きながら総額を比較して工事の依頼先を選ぶ
こうすることで工事費の総額を比較して工事を依頼することができます。
建築家住宅の坪単価について
坪単価は決めているの?
建築家の場合、特定の商品を販売しているわけではないので特に坪単価を決めているわけではありません。
しかし、依頼者のご希望と予算を勘案してどうしても無理な場合は依頼を断ることがあります。
建築家住宅の坪単価は高いの?
ハウスメーカーの住宅と建築家の住宅はそもそも同じ家を建てる事がないので比較は難しいです。
またハウスメーカー各社・建築家それぞれに坪単価が違います。
ハウスメーカーの標準仕様の家を標準の間取りで建てた場合はハウスメーカーが安いと思います。
特殊な条件やこだわりなどがある場合、ハウスメーカーの標準仕様・標準的な間取りから外れる場合は、建築家に依頼したほうが安くなる可能性が高くなります。
分離発注・一部セルフビルド・その他の手法を使ってローコスト住宅に取り組んでいる建築家もいます。
建築家住宅の坪単価・事例
当サイトの建築家から坪単価の事例を募集しています。
寄せられた事例は下記に掲載します。
設計事例の名称:大部屋のいえ~坪47万のローコスト住宅~
建物本体価格:2070万円
施工床面積:44坪
坪単価:47.0万円
設計者:アルキテク設計室 鈴木晋
設計事例の名称:3530plus
建物本体価格:1400万円
施工床面積:26.1坪
坪単価:53.6万円
設計者:石井設計事務所/Ishii Design Office 石井 保
設計事例の名称:小さな庭を囲むいえ~両面バルコニーと防音室のある家~
建物本体価格:2550万円
施工床面積:43.6坪
坪単価:58.4万円
設計者:アルキテク設計室 鈴木晋
設計事例の名称:M House
建物本体価格:1390万円
施工床面積:23.0坪
坪単価:60.4万円
設計者:石井設計事務所/Ishii Design Office 石井 保
設計事例の名称:House F
建物本体価格:2200万円
施工床面積:35.31坪
坪単価:62.3万円
設計者:井戸健治建築研究所 井戸健次
設計事例の名称:A House
建物本体価格:2100万円
施工床面積:30.3坪
坪単価:69.3万円
設計者:石井設計事務所/Ishii Design Office 石井 保
設計事例の名称:resound court
建物本体価格:2280万円
施工床面積:33.2坪
坪単価:68.6万円
設計者:石井設計事務所/Ishii Design Office 石井 保
設計事例の名称:テラスとつながる大きな屋根と中庭を中心に回遊できる家(菅谷の家)
建物本体価格:3379万円
施工床面積:47.4坪
坪単価:71.2万円
設計者:大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市
設計事例の名称:House in Tamatsu
建物本体価格:2250万円
施工床面積:28.57坪
坪単価:78.7万円
設計者:井戸健治建築研究所 井戸健次
設計事例の名称:鵜沼の家
建物本体価格:2870万円
施工床面積:32.2坪
坪単価:89.1万円
設計者:後藤耕太建築工房 後藤耕太
建築家相談依頼サービスの申し込みは今すぐこちらから(無料)↓
当サイトの建築家に相談・依頼したい方は下記から相談・依頼したい内容を投稿してください。
投稿した内容は下記のページで公開され、当サイトの会員建築家から返信をもらうことができます。
https://kentikusi.jp/dr/netirai/jirei
このサービスは一般の方・業者の方でも無料で利用できます。