災害に考慮した高床の家・久保田英之建築研究所 久保田英之さん


 
高床の家は床高があがるので視線が広がります。
また床下の活用ができます。
 
高床の家について久保田英之建築研究所 久保田英之さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 久保田英之建築研究所/Laf株式会社 久保田英之 の写真
名古屋市中区丸の内3-6-25イトザキビル8階
052-228-2569

 

貴社が高床を手がけたきっかけがあれば教えてください

 
地下駐車場を設計した時に、1階の床高が上がり何か使えないかと考えたのがきっかけです。
 

高床のメリット・デメリットを教えてください

 
メリットは、床高があがるので視線が広がります。
また、床下の活用ができます。
デメリットは、地盤面からの床高さが上がるので、階段数が増える事だと思います。
 

 

高床の場合、基礎はどうなっているのでしょうか?

 
基礎を床高さに合わせ上がるケースと基礎は一般仕様と変えず木製の床束で上げるケースがあります。
工事費としては、基礎を上げた方が若干費用が係ると思います。
 

高床の部分を収納として利用することも可能ですか?

 
油圧式の床下点検口と階段を設ける事で、便利な床下収納空間ができます。
  

 

湖畔の佇まいを高床にした理由を教えてください

 
湖に面していますので、災害を考慮し高床にしています。
 

湖畔の佇まいで工夫した点を教えてください

 
床が上がっている分、庭にはベンチ式のデッキ階段を設けて、高床のイメージを消しています。
それにより庭とリビングが自然な形で繋がっています。
 

 

高床式の倉庫なども設計していただけますか?

 
もちろんです。湿気も押えられ床下の有効利用も可能ですね。
お気軽にお問合わせ下さい。
 

久保田英之建築研究所 久保田英之さんの高床・設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
湖畔の佇まい

湖の前ということで、水害について心配されました。近隣の状況、お話などを伺って、通常より1mほど高くしています。そのため、庭や道路とのつながりを作るため、デッキとデッキ階段の他にデッキから繋がるデッキベンチを設けています。晴れの日や庭での行事に活躍しているそうです。

Style

高さ3mの擁壁の圧迫感を感じさせない様、建物と擁壁を一体につくり、道路からセットバックさせる事で、道路と住居部分の間にアプローチ、緑、土間といった曖昧な緩衝帯を中間領域として設けています。