自然素材だらけ

ユーザー 環境創作室杉 杉 匠一 の写真

木や和紙、漆喰などの仕上げは日本の風土に最適と言えるでしょう。質感の良さはもちろんの事、最も優れている点は、ビニールクロスなどには無い調湿性能です。高温多湿な夏、暖房完備の冬、家電に囲まれた現代日本の生活は常に湿気との戦いになります。通気・換気計画と合せて仕上げ材の選択はとても重要です。

最近では珪藻土建材も普及していますが、珪藻土自体は固化しないので、必ず繋ぎ材として合成樹脂などが入っています、というより樹脂に珪藻土が何割か入っている物が多いようです。合成樹脂には調湿性能は無く、製品の中には防カビ材など人体にも有害な物質を含むものもありますので注意が必要です。

もともと自然の材料が持つ質感、風合い、艶、手触りなどがシックリとくるのであって、樹脂やビニル、プラスチックのペカペカした感じは好きではありませんでした。自然素材は良く理解して使えば扱いも楽ですし、決して高価なものばかりではありません。写真の家では、葦簀の天井、漆喰をベースにオリジナル配合した左官、漉き和紙、杉材、、、各種の自然素材を採用しています。