小さい家の費用
小さい家の費用
基本的に建坪を小さくすればするほどコストは安くなります。しかし、単価は反比例して高くなります。
これはどんなお仕事をされていてもご理解していただけることだと思います。
オーバーな例えですが、5本の材木を運ぶのと30本の材木を運ぶのと、一度に運べるのであれば運賃は一緒です。運賃は1/6になりません。
同じく5本の材木の仕事の為に大工さんに来てもらっても、30本の材木の仕事の為に大工さんに来てもらっても1日拘束内で仕事ができるのであれば金額は同じです。大工さんは昼過ぎに終わったからといって、安くなりません。(来てもらったからには目一杯働いてもらったほうがお得ですね)
Aという物件の見積を工務店に依頼していた時、希望金額よりも高額になり、金額調整のの為、お施主さんと再打ち合わせをして、以前からお話をしていた通り縮小案で再度見積をお願いしたところ、ほぼ変わらない金額で出てきたことがありました。
見積書の内訳をみると単価が少しづつ上がっていて人件費は変わらずという内容でした。
多分、これはすべての設計事務所が経験している事だと思います。
コストダウンをするには中途半端に小さくしても変わりがなく、思い切って縮小しないと落ちないという事です。
単純な計算例ですが、(実例ではありません!参考イメージです)
30坪で1800万円 坪単価60万円/坪 (まぁ、これでも安いかな、、、)
25坪で1750万円 坪単価70万円/坪 (あれっ、50万円しか安くならない、、)
20坪で1600万円 坪単価80万円/坪 (これだけ小さくして、、やっとこれか、、)
というようなことです。
なので単純に面積を小さくしたからといって、コストが下がる訳ではありません。
人件費や建材、設備機器その他いろいろな事の見直しをして、検討しなければ下がりません。
小さい家のほうが安くできるのはその通りですが、スケールメリットが少なくなり、単価的には上がります。
当たり前の事なのですが、なかなか理解していただけないのです。
まぁ気持ちはわかりますので、なるべく分かりやすく説明をするように心がけています。