◆ 階段について

『階段』を辞書で検索すると「高低差のある場所への移動を行うための構造物」とあります。
しかし、私は『階段』にそれ以上の効果を求めて設計しています。
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■ まず必ず考えることが、【空間を演出する装置の一つ】になっているかということです。逆に言えば、移動を行うためだけの一般的な階段によって空間（部屋）を平凡なものにしてしまうケースがまま見受けられるからです。
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■ 次に階段を設置することで【広さや奥行きを演出】することです。例えばらせん階段にした場合、階段の向うの壁が見えることで、視覚的に空間が狭くなっておらず、むしろ上から光が差し込んでいたりすると、人間の想像力が働き、さらなる広さを感じるものです。
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■ さらに階段を付けるということは、そこの部分が必ず吹抜けになるわけですから、そこを利用して【採光と通風の場所】にしています。
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以上、私の階段3ヶ条ですが、それ以外でスキップフロアの家などには、そこの部屋と半階上隣の【部屋の繋がりを強める装置】として部屋の巾と同じ幅広階段にしたケースもあります。半屋外ですが私の自宅でも幅広階段を設置したところ、子供たちは階段を椅子やテーブル変わりにカードゲームをしたり、マンガを読んだり、リビング以上に居心地の良い場所だったようです。