防火区画

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

防火区画とは、火災の発生時に、火災・煙の拡大を一定範囲内に留めることを目的として設置される区画の単位のことです。
防火区画は、耐火建築物・準耐火建築物に対して設置基準が定められており、耐火構造の床・耐火壁・防火設備(防火戸など)などの部材、及び設備を用いて火災を局所的に留める役割をもっています。

防火区画は大きくわけて、以下の4種類があります。
①面積区画
決められた面積ごとの区画です。水平方向への燃え広がりを防止し、いちどに避難すべき人数を制御しています。一定面積ごとに区画するため、このように呼ばれます。
②水平区画
水平面を区画するものです。全ての床を耐火構造にすることで、下階での火災の影響を受けないようにします。
③竪穴区画
階段や吹抜・エレベータシャフト・パイプシャフトのように縦方向に抜けた部分は、煙突化現象によって有害な煙や火炎の熱を容易に上階に伝えてしまったり、また、階段は避難時の重要な経路で、ここが使用不能になることで被害が拡大してしまいます。
④異種用途区画
同じ建物の中に異なる用途が混在し、それぞれの管理形態が異なる場合(例えば複数のテナントが入るデパートなど)、火災発生の条件がそれぞれ異なるほか、発生に気づきにくいため、用途の異なる部分を区画することで被害の拡大を食い止めるものです。

一例として八広の斎場のホールの写真をアップしてみました!
http://www.geocities.jp/ohkokk/yahirosaijou.html
エレベータ・階段室と式場の間の防火戸の部分です。
これは③の竪穴区画になります(^^ゞ