あたたかな住まいづくりのために(マンション編 part1)

ユーザー 芦田成人 建築設計事務所 蘆田 成人 の写真

さて、ようやく新年からの連載企画をスタートさせて頂きます。
題して 「あたたかな木の住まいづくりのために」 です。
無理のないペースで連載を進めて参ります。

そして先頭バッターはマンション編、 木の住まいと言いながらマンション?
と少しイメージが結びつかないのかもしれませんが、最近ではマンションに自然素材を取り入れリフォーム、リノベーションして住むと言うケースも少なくありませんし、マンションの場合、温かさ確保のために検討すべき項目がある程度限定されます。

書く側としても、より取り上げ易いと言う理由もあり、ここからのスタートとさせて頂きます。

暖かさを確保するために、検討する事項は、先ず断熱、そしてサッシです。
内装を触らない部分リーフォームの場合、断熱まで手が回らないと思いますので、その場合はせめて内側にもう一枚サッシを追加することだけでも検討されては如何でしょうか?

今日は先ず「断熱」についてです。
全面的にリノベーションされる場合は、現在の内装も一旦撤去される事と思います。このタイミングがきっちりと断熱をするチャンスなのです。
その場合に気を付けたいのは、ご自宅がどの階に位置するかで検討すべき断熱範囲が変わると言うことです。

図は仮に5階建てのマンションを想定した断面図ですが、階数がどうなったとしても考え方は同じです。
最上階では夏の暑い日射し対策の為に天井をしっかり断熱して下さい。
そして最下階では、冬場下からの冷気対策の為に床下での断熱対策をご検討下さい。
その他の階(中間階)では外気に面する壁面を断熱することを頭に置いてください。図の赤の範囲が上記で述べた範囲です。
とまあ、ここまでは一般的に誰もが想像できる範囲かと思いますが、実はそれ以外にも見落とされがちな部位が存在するのですが

始めから飛ばし過ぎるとバテますので続きは、次回とさせて頂きます。