あたたかな住まいづくりのために(マンション編 part2)

ユーザー 芦田成人 建築設計事務所 蘆田 成人 の写真

前回は、マンションの断熱対策には検討すべき部位があります、とお伝えしました。

外気に面する部分とそれにプラスし、直交する床、壁、天井の3面に断熱を施しておかなければ外気の影響を避けられません。
関西ではこのような部分の奥行き45㎝以上の部分をカバーする必要があります。
柱型や梁型が出るケースもありますので、その奥行きにプラスしてお考え下さい。
こう言った部分は熱橋部(ねっきょうぶ)と呼ばれ外気に面する表面積が大きくなるため、どうしても外気の影響を受け易くなります。

写真は、私共がお仕事をさせて頂いたマンションでの断熱施工の情況ですが、この住戸は最下階でしたので断熱施工は床は全面、壁は屋外に面する部分と屋内への折り返しを50㎝確保しました。又天井も屋内への折り返し部分を50㎝以上断熱施工しました。

元々、階高が低かった建物でしたが天井を貼った事で更に低さを感じるか?と思いましたが、さにあらず、照明器具はダウンライトを中心に天井に埋め込んだことも効果の表れだったと思います。