減築

ユーザー 芦田成人 建築設計事務所 蘆田 成人 の写真

「減築」とは「増築」の反対、つまり建物の面積を減らす事です。
当たり前の話ですので、皆さんご存知かと思います。

では、どのような時に「減築」をすることになるのでしょうか?
必要以上に大きな建物の時は当然ですが、プランの制約から解放したい時も「減築」が発生します。

例えば、その一角が無ければ外に良い眺望を望める場合もそうですし、採光を確保するために「減築」することもあります。又、動線を整理するために「減築」することもあります。

大家族であった昔の家族構成とは違い、核家族化した現在の家族の形ではより、コンパクトな生活が可能です。全てを使い切ることを目指すよりも適切なボリュームでの生活を考えられてもいいのではないでしょうか。

写真は、元縁側だったスペースを屋外として開放した減築リノベーション事例です。
母屋への採光の確保と向かい側に建つ離れとの距離を確保するために、元縁側を屋外にしデッキでそれらを結びました。