南道路のデメリット

ユーザー 芦田成人 建築設計事務所 蘆田 成人 の写真

敷地が南に開いていて、理想的な土地ですね~と、思わず不動産広告の文句にコロッといってしまいそうですが、さて南向きなら全て理想的かと言うと、実はそうでもないんですよ。

例えば奥行きの無い土地の場合、建物は自ずと道路から直ぐに配置することになります。そのようなお住まいでは、主たる窓を南に向けてしまうと絶えず外の視線を気にしながら生活しないといけなくなります。

そうすると昼間でもカーテンを閉めたまま、あるいは塀を設けたとしても外の視線を遮るために建てた塀を見て暮らさないといけなくなります。

つまり、いくら南に道路があったとしても、敷地の形状が良くなければ、理想的な住まいにはなりません。
土地探しは、不動産業者に任せるのでは無く、建てるプロの力を借りるのが賢明です。不動産業者は土地のプロではあるけども建てるプロではありません。その見極めを慎重にしてください。

写真は南側に道路のあるお住まいです。1階の南面の窓は、道路からの視線を気にして暮らす必要が無いように高窓としています。