南道路のデメリット

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

敷地の南側に道路がある場合、玄関、アプローチと居間の開口部(窓等)
が同じ面になることが多くなります。当然、訪問者等に、家の内部が
見られてしまうので、プライバシーや、防犯面で注意が必要です。
一般的には庭を南側に作るので、道路の境界に塀やフェンスを
作らなければなりません。(安全のための費用がかかる)また、
洗濯物の物干しが道路から直接見えます。(北側道路の場合は、
隣地からの視線)設備の配線、配管が通常、道路側から工事しますので、
北側に浴室、トイレ等がある場合、配管が長くなり費用がかかります。
南側道路は、太陽に面しているので、明るく、家の中に日差しが入り良い
ように見えますが、夏は、照り返しなどで暑くなります。
写真の住宅は、庇を深くして日差しをコントロールしています。また、
居間の開口を小さくして、プライバシーを守っています。
(上部の窓から採光)庭が駐車場になっていますので、フェンスを
設けない場合は、費用の問題が ありません。南側道路の場合、
地域の環境の状況により、安全が確保出来る場合は、あまりデメリットに
なりません。土地を購入する前に、住宅の専門家に相談することを
お勧めします。(不動産屋さんは専門家ではありません)