盛土

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

日本の国土のは、山間地が多く、古くから、土地を造成して作りだして
きました。土地の履歴を調べると、池、畑、水、田等の、元の状態の
名前が付いています。分譲住宅の多くは、土地の価値を同等に
するために、切土、盛土をして平地にしています。このため、土地の
周囲に擁壁を設けて、造成します。土地がどのような状態かは、
地盤調査しないとわかりません。盛土は、2~3年経過すれば,雨等に
より締まりますが、通常は、転圧等の地盤改良をします。ただ多くの
盛土の土地は、あまり地盤が良好ではありません。基礎の深さは、
20~30㎝前後ですので、盛土の深さがある場合、地盤が
安定しません。基礎の割栗石(基礎の下に敷く石)の施工時に十分の
転圧が必要です。但し、これは、盛土の方法と土が、良い物であれば
問題ありませんが、不安な場合は、地盤調査をするべきです。
建物をいくら補強しても、地盤が安定しなければ、地震対策に
なりません。盛土かどうか判定するには、降雨時の水の染みこみ等に
よりある程度判断できますが、専門家に相談して、判断してください。