既製杭

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

地盤改良をするために、東北の震災以後、依頼が増えて来ました。
地盤に杭を用いて、安定させる工法には、現場内杭(コンクリートを
流す)と、鋼管等の既製杭があります。住宅の場合は、ビルと異なり、
重量がないので、一般に鋼管杭が多く用いられます。昔は、松杭など
もありましたが、現在は、地盤調査により、杭の品質が安定している
鋼管が多くなりました。写真の土地は、2階建ての住宅の建設のために、
既製杭を5m打ちました。ドリルで地面を掘るので、音が出ません。
杭の本数は、地盤と住宅の重量のバランスで決まります。
図面の位置に杭を打ちました。杭は、液状化対策とは、直接関係は
ありません。あくまでも、建物の安定をはかるものです。地盤は、調査を
しっかりして、専門家と相談してから、方向性を決めると良いと思います。

杭位置