ホールダウン金物のお話(^^)/~~~

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

今回は前回の筋交いのお話に続いて…ホールダウン金物のお話です。
建物の強度を高めるのに重要なアイテムになりました!

ホールダウン金物は、主に木造軸組工法の建物で使用する、補強金物の一つです。
この金物は、地震時や台風時に柱が土台や梁から抜けるのを防ぐために必要不可欠な金物で、柱脚(柱の下部)と柱頭(柱の上部)の両方に取り付けるものです。

昔はこのような金物がなかったため、こういうジョイント部は全て大工さんたちの手で加工されていたと思います。

誤解されませんように…昔の建物が決して弱かったという訳ではありません。
むしろ…木は粘りがあるのできちんと接合されていれば、今よりも強かったかもしれません(≧◇≦)
金物を取り付けるためには木材に穴を開けなくてはいけませんから…穴あけからビス止めまで所定の耐力が取れるようにやらなければ逆に弱くなってしまいます(T_T)
今も昔も変わらないのは…きちんと施工されていればそれなりの効力を発揮するということなのです。
熊本の地震でも施工不良の問題が話題に上ってましたが…慎重にやらなければならないのです。

写真は現在進行中の菅谷の家と2013年に完成した横須賀の家のホールダウン金物の様子です(^^ゞ