子供部屋を見直す(時代に合わせて)

ユーザー 遠藤浩建築設計事務所 遠藤浩 の写真

ひと昔前は、子供がすくすく育つようにという思いなのでしょう、家の中で一番陽当たりの良いところに、6帖や4.5帖の部屋をシッカリつくるのが普通でした。
ところが、子供は昼間外で遊んでいることが多く、陽当たりの良い快適な部屋は、陽が差し込む時間帯にはあまり使われません。
更に、子供部屋を居心地の良いドア一枚で仕切られた部屋にしてしまうことで、引き篭りという社会現象にまで発展してしまいました。
そうなると、子供部屋は、陽が当たらなくて、寝るだけの部屋でいいのでは、という考え方にもなって来ます。
南側ではなく北側に配置して、最低限生活出来るベット、クローク、机が置けるスペースを確保します。
子供部屋を小さくする代わりに、隣に南に面した家族室、スタディーコーナーのようなオープンなスぺースを設け、可動間仕切を全部開けると、スタディーコーナーと子供部屋が一体になり広い空間として使える、という間取りの方がよっぽどいいのではと考え、良く提案しています。
名門高校に合格しているお子さんの家では、居間や食堂のかたわらで勉強している子供がほとんどだとよく言われています。親の目の届くところでの教育が大切なんでしょうね。