ルナファーザー

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 ルナファーザーあるいはオガファーザーなどは再生紙をベースにした木片チップを利用したいわゆる自然素材の壁紙で、最も普及しているビニールクロスと違って、塗装下地として開発されたもので多彩な表情のものが用意されている製品です。 
 ビニールクロスなどの壁装材はペンキや左官材のようにシームレス(継ぎ目なし)で仕上がるものではなく、その定尺巾で継ぎ目があります。上手い職人さんですと全く継ぎ目がわからないくらいに張り上げる人もいますが、通常は継ぎ目はよく見るとわかるものです。
 ペンキなどの塗装ですと継ぎ目はないのですが、仕上げのテクスチュアに多彩さを求めることはできません。そこでルナファーザーなどの下地材を利用して塗装をすることで、比較的シームレスでかなり多彩な表情を持った壁に仕上げることができます。壁紙張りと塗装という二手間かかるので施工費はかさみますが、とても風合いのよいものです。塗装なしでそのままでフィニッシュとする方法もあります。白っぽい色は落ち着いたものですので、これを好む方もいらっしゃいます。
 自然素材ですので呼吸をして調湿作用もあるということも利点の一つです。