小さい家の間取り

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匿名ユーザー (未認証ユーザー)

家を建てる際、「予算や敷地条件等が許す限り、なるべく広い家を」 と望む方は多いと思いますが、実際には小規模にならざるを得ないケースが少なくありません。でも、ここで間違ってはいけないのが、“小さい家”と“狭苦しい家”とは違うということ。
添付写真の物件は延床約16坪の小さい家ですが、施主さんや見学された方からは、「寸法や面積以上に大きく広く感じられる」 と言われました。この家づくりで心掛けた 『小さい家の作り方』 をいくつかキーワード的に紹介します。 
 
①凹凸は少なく: 部屋は素直な形の方が広く感じられ、家具などもうまく納まる。
②細かく仕切らない: 間仕切りは最小限に。建具は引戸や障子のような、不要な時には収納して空間をオープンにできるものを活用。 
③廊下を無くす: 必要な場合は短くするか、共用スペースのような「部屋の役割」を加える。
④視線を通す: 動線の突き当たりに窓や扉を設けると、視線が通って開放感が増す。
⑤縦につなぐ: 階段や吹き抜けがあると、垂直方向にも視線が通る。
⑥収納は集約: できるだけ効率よくスッキリと配置する。階段下や小屋裏の利用も有効。 
⑦固定モノの配置とサイズに注意: 家具・収納・扉・キッチン・大型家電といった固定的で存在感のあるものは、できるだけ視線を妨げないように配置を工夫する。また、空間に見合ったサイズのものを選ぶ。
⑧構造を見せる: 仕上げは必ずしも必要とは限らず、構造材や屋根裏などをあえて見せることで、天井高さが稼げたり開放感が増したりする場合もある。 
 
もちろん個々のケースで効果は異なりますが、こういった点を意識することで、小さい家の居心地は向上します。また、これらは建築コストを抑える上でも役立つのです。