省令準耐火

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 省令準耐火構造とは、住宅金融支援機構(昔の住宅金融公庫)の定める、火災に対する一定の性能を有した住宅の構造のことで、木造の枠組み壁工法(所謂2×4(ツーバイフォー))や軸組在来工法について基準が作られています。建築基準法に言う準耐火構造とは違うということは理解しておいてください。
 大きく分けて、①他の家(隣家)から火をもらわない、②自分の家で火災が発生した場合、その部屋から他の部屋に一定時間(15分間)火を移さないようにすること、部屋ごとの防火対策ということですね。③万が一火が出ても構造の中を伝って他の部屋に火が回りにくくする対策、などを講じて防火性能を保持することが求められています。この性能を持つことで、住宅ローン等が受けられるようになります。これらは、建築基準法を守るとほとんどの地域では自然に備わる性能でもあります。建築の各部位(屋根や外壁、軒裏、室内の壁、天井など)でこれらの性能を満足するように設計、施工するわけです。
 屋根は不燃材、外壁は防火構造、室内は厚さが12.5mmの石膏ボードを使うことがほとんどだと思いますので、自然と省令準耐火にはなるはずです。