こだわりと予算のバランスはどうするの?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日の夕暮れ。

ライトグレイからオレンジへのグラデーションが、
とってもきれいで、癒されました。

自然の美しさって、いいですね。
大好きです。

さて。

昨日の午後は、とある家創りの打合せでした。

ちょうど、基本設計が完了して、
工務店の協力のもと作成した、概算を提示するプロセス。

家創りをスタートさせた頃に比べると、
外壁が全面タイルになったり、
屋根が瓦になったり、
フローリングが無垢になったり、
増額項目が結構盛りだくさん。

アップするのは、お客様とも共有していたのですが、
どこまでになるのかを確認するのが主目的。

比率からすると、ビックリするほどのアップなのですが、
いろいろ事情があって、ご予算を増やすことを考えていただいてたようで、
総予算から考えると、1割いかないほどのオーバー。

事前に準備していった減額項目を提示しながら、
何を、どう変更して、予算内にするのかをお話してきました。

いろいろ確認しながら、
決めていただいた仕様に対して、何を大事にしているのかを
伺っていきます。

リビングのタイルをアクセントの壁紙でどうか?

なんて。
立派なタイルを張っていたのですが、
そこまで強いこだわりでもなく、壁紙で十分ですとのこと。
そのかわり、タイルを張ったくらい、素敵にセレクトします!とお伝えしました。

概ね方向をきめていただきましたので、
年始にその減額項目を精査して、最終方針を出していただくことになりました。

スムーズに次のプロセスへ行けそうです。

ここで大事なポイントが二つあります。

ひとつは、概算の精度。

経験値で、坪○○円×○○坪。
なんて、大雑把な金額ではいけません。
最後に見積もりしてみたら。。。。
青ざめてしまうことになります。

坪単価は、結果であって、それを前提条件として
採用するのは、お勧めしません。
しっかり概算してもらいましょう。

もうひとつは、じっくりと腰を据えていただくこと。

どうしても、予算より少しオーバーしてしまうことが多いです。
だからといって、それで進めましょう!ということでもなくて、
まずは、金額をしっかり受け止めていただいいて、
その上で、家創りで何を実現したいのか、
「一緒に」考えていただくことになります。

理想と現実というよりは、
余計な贅肉をそぎ落とす感じです。

なので、とっても大事なプロセスなんですよ。

やりたいことと予算とのバランス。
しっかりと、腰を据えて、一緒に考えていきます!