和室とDK

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 木造の住宅などで和室を作る場合、畳の厚みとフローリング材の厚さが異なるので、所謂剛床という構造床の上に仕上げ(畳やフローリング)を施工するとそのままでは段差が付きます。本畳の厚さは55mmから60mm、フローリングは突板で12mm、無垢材などでは15mmから20mmくらいなのでどうしても畳とは段差が生じてしまいます。小さな段差はつまずきの原因ともなり、あまり美しくもないですしやや危ないものです。それで、思い切って30cmくらいの段差を付けて造りますと、フローリングの居室から畳の部屋に移動するときに、腰を下ろして移動できるのでお年を召した方には便利です。
 この写真は2世帯住宅の1階・老夫婦部分のDKと和室です。小さいテーブルを囲んでダイニングチェア(アルフレックスのNTスリム)が2脚、畳に座布団を敷いてもうひとりという具合です。

 DKから和室を見る。段差がある和室の下はDKから使える収納。DKの右手のフルオープンの窓の外はデッキテラスの中庭。