ダイニングキッチン(DK)

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 ダイニングキッチンは食堂にキッチンセットがついているという空間、あるいは台所を食堂と兼ねてしまうものという造り方で、とても家庭的な雰囲気が出てくるものですが、お客様を交えての食事空間としては、やや抵抗があるものでもあります。キッチンは種々雑多なあまり美しくないもの(たとえば、洗剤、スポンジ、ふきん等々)があって、雑然としがちですので、食事をゆっくり楽しむというのには最適とはいい難い面もあります。しかし、独立キッチンにして食堂を別に設けるとスペースは結構必要になりますので、コンパクトに造る場合はダイニングキッチンという手法は有効です。お客様との食事等には居間をうまく使えるようにするといった工夫も必要でしょう。
 写真は2階の約8帖ちょっとのスペースにL型のキッチンセットを配して、丸テーブル(Φ1150)で食事するというスタイルです。椅子はアルフレックスのFK。奥に見えるのはちょっとした書き物などができる場所で、右の方に行くとトイレがあります。
 最初のヒヤリングインタビューでダイニングキッチンは大丈夫ですという聴き取りをしていまして、その時点ですべての間取りや形体も頭の中にありました。プレゼンテーションはそれを図面化して、念のため一回り小さくもできるように考えておきました。そのご提案の通りに出来上がりました。奥様がとてもきれいに使われていらっしゃるので、いつも清々しい雰囲気を保っています。