湿式工法による外壁と雨樋の改修工事

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

12年前に設計監理をした「借景を取り込む家」の外装改修工事が先月無事に完了しました。
建て主さんから改修の依頼を受け、天気が安定している春のこの時期にスケジュールを組みました。
外壁材とその色などについて、建て主さんからのご要望と合わせて私どもから提案させていただきました。
その結果、耐久性、低汚染性、透湿性、防かび・防藻性などを考慮して特殊セラミックシリコン樹脂系の塗料に決めました。
色については、白色だったメインの壁面を今回少しブルーが入ったグレー色へ変更し、アクセントとしてブルー色にしていた一部の壁面は、建て主さんが気に入っていたのでそのまま同じブルー色にしつつ、もう少しブルー色の部分を増やしました。
外装改修工事の場合、足場を組む必要があり、この費用が意外とかかるため、合わせて屋根や樋なども改修することをお薦めしています。
この住宅では、屋根は耐久性のあるガルバリウム鋼板で葺いているので、今回は塩化ビニル製の雨樋を耐久性のあるガルバリウム鋼板製の雨樋への交換も合わせて行いました。
幸い天気にも恵まれ、職人さんの手際のいい丁寧な作業のお蔭で、当初のスケジュールよりも早く工事が完了し、建て主さんも喜んでいただけました。
このように、設計事務所が設計監理した住宅は、引渡し後も定期的にメンテナンスや改修工事などで携わるので、むしろ建て主さんとは引渡しをしてからのほうが、お付き合いが長くなります。