素材の使い方
投稿日時:
2017-06-14 07:55
![](https://kentikusi.jp/dr/sites/default/files/styles/w700/public/48_R.jpg?itok=Oac3PCuL)
檜とタイル。
こちらは、とある家の浴室の壁。
腰高までは、水周りなので、磁器質のタイル。
その上に檜の羽目板を採用しています。
この異素材が取り合うところって
どんな風にするかで、見え方が全く違ってきます。
こちらでは、檜の羽目板を
タイル面より少し出しているものの、見切りを入れずに
納めています。
ポイントは、檜を少し前に出していること。
それによって、上からの水滴を、ここで
切ることができます。
この段差がなければ、やはり水切りを入れます。
水切りを入れることで、スッキリとした見え方になりません。
こういったミニマルな表現を実現するためには、
機能的な側面を重視しながら、いろんな工夫をしていくことが
大事です。
つまり。
スッキリ見せることは、美しいのですが、
とても難しいんですよ。
![](https://kentikusi.jp/dr/sites/default/files/styles/w700/public/IMG_8414_R_0.jpg?itok=eEAQFj-T)
こちらは、自然素材同士の組み合わせ。
この写真を見ただけで、不思議ですが、
「和」を感じませんか?
実は、使っている素材がポイント。
漆喰。
杉。
和紙。
使う素材によって、
素材の使い方によって、
空間全体がの雰囲気が決まってしまうことがあります。
この辺のバランス感覚は、とても難しいです。
私自身、いろんな表現にチャレンジした経験から、
こういったバランス感覚を手に入れることができました。
そういったバランス感覚のある建築家との家創りって
とってもいいですよ。