傾斜地の地下室

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

傾斜地に建築を建てる時は、どうしても建物が地下に埋まります。
そこで、通常は地下室を設けて、地上階に居室を考えます。
地下室は、駐車場や、音楽室、倉庫等の居室でない部屋として
使用します。建築基準法では、地下は、採光、換気等で、居室に
使用出来ません。もちろん、ある一定の条件や機械設備を設ければ
可能です。地下室は床面積の緩和規定があります。住宅部分の
床面積の1/3を越えない範囲は、床面積に算入しません。
地下室は温度が一定に保たれ、ワインセラーなどに適しています。
また、遮音性があり、地震時には、地盤に地下室が基礎の安定に、
有利に働きます。しかし、地下室の一番の問題点は、地下水や
雨水の湧水ではないでしょうか?地下工事後に漏水があった場合に、
対策はあまり取れません。そのため、地下の壁を2重にして、湧水を
ポンプアップする必要があります。このため費用がかかります。
参考写真の工事は、費用を押さかつ将来の湧水に対応出来る工法を
採用しました。傾斜地に建築する場合は、造成して、たいらに地盤を
改良してから工事するのが、一般的です。(宅地造成)
このため費用がかかり、周囲の環境を変えます。地下室で対応すれば、
費用や、床面積等のメリットがあります。ただし、傾斜地の地盤により、
専門家の判断が必要です。

出典 東京ボルテック株式会社03-6423-7214

ボルクレイ地下防水材は、セトコ社(米国)によって開発させた
地下防水材です。ベントナイトが水分に触れると膨潤してゲル状の
防水層を形成し、半永久に効力を持続する事が可能な画期的な
防水材です。

傾斜地の住宅