平屋のデメリット

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 平屋のデメリットというお題ですが、平屋の良いところも挙げなくては不公平ですので、それぞれについて書くことにします。(これは主に住宅についての話として書きます。)
 まずお題のデメリットですが、同じ面積の建物の場合、平屋にすると当然基礎部分の面積は大きくなって、その費用は重層にする場合よりかさんできます。これがおそらく唯一のデメリットだと思います。同じ面積の建物ですと単純に2階建てであれば基礎は平屋の1/2でよいわけです。基礎の面積は当然少ないので、その部分の予算は少なくなります。基礎の仕様(コンクリート、鉄筋など)はほとんど変わりませんので、ざっくり費用は1/2というわけです。
 人間は水平移動を基本として生活していますので、平らな床の空間は過ごしやすく快適です。田舎のような広い土地に建てるような場合は平屋で開放的な住宅も造ることができますが、多くの人はやっと手に入れた小さい土地に2階・3階建てなどで空間を確保することが普通になっています。
 平屋で空間が確保できるのであれば、あえて2階建てにすることもないですし、むしろ重力の影響をあまり受けない平屋建てが日常の生活にはよりふさわしいといえるでしょう。もちろん、立体的な空間構成で、ある種の非日常的空間の実現を図り、それが全体の豊かな空間づくりに寄与することもありますが、基本的には平屋の住宅が空間の基本となるでしょう。