ホームインスペクション

ユーザー エヌスペースデザイン室 佐藤 直子 の写真

新築全盛期の時代は変わり、
空き家問題やそれに伴い中古住宅流通について話題となっています。
欧米では以前から新築より中古住宅の方が流通の割合が多いのですが、
日本では新築神話があり、中古住宅の流通はわずかでした。
インスペクション(既存住宅現況調査)の制度もなく、
中古住宅は、劣化や欠陥が一般消費者に不明瞭で不安であることにより、
資産価値も土地に比べ建物はかなり低くなっていることも、
流通しない要因でした。
そこで、それを制度化することになりました。
不動産売買は宅建業者ですが、それとは別に、
建築士が「既存住宅状況調査技術者」となり、
インスペクションを行うのです。
あくまで現況調査ですので、劣化が欠陥によるのかどうかという判断ではなく、
劣化の有無を調査するものです。
国土交通省(技術者講習制度について)
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/kisonjutakuinspection.html
調査により、どこを直せば安心して住めるのか、
という大事なことがわかります。
スクラップアンドビルドだけでなく、
建物を大切に手入れして住みつぐことは、
資産を守ることでもあります。