スポットライト

　照明について、第５回目はスポットライトを取り上げます。
　この照明は、演出的に使われる器具でベース照明として使われることはほとんどありませんが、上の写真は、向きが自由に変えられる器具をふたつ組みにして、ベース照明として使っています。ブラケット照明のところでも書きましたが、複数台を組みにして使うことで新しい器具感が生まれ素敵になります。この写真では居間・食堂の勾配天井の効果も考慮して四つの面それぞれに二つずつ組みにして使っています。これらは調光器を使って明るさを調整できるようにしてあります。向きも空間に合わせて適切な向きを選んで使っています。角度を変えることで必要なところに明かりを向けることができるので便利な器具の一つです。
　下の写真は集合住宅のエントランスの中庭にある彫刻を照らしているもので、陰影がつくように１台で照らしています。彫刻や樹木などを照らす場合には、立体的に見えるよう工夫することが効果的です。
　いずれの器具でも、必要なのは明かりでして、器具のデザインはなるべく控えめなものが良いです。