防音

ユーザー エヌスペースデザイン室 佐藤 直子 の写真

住宅における防音の依頼は、主に音楽のレッスン用に、とか、ゴルフのレッスン用になど、一部屋だけ、というものが多いです。
また、鉄道や幹線道路近くの敷地のため外部の音をシャットアウトしたいというものもあります。
集合住宅の場合は上下階の床から重量衝撃音や、軽量衝撃音を伝わりにくくしなければなりません。
防音には、遮音と吸音という方法があります。
遮音は音の振動を通さない、つまり振動しにくい質量の大きいもので仕切るというものです。
コンクリートのスラブは厚いほど音は伝わりにくくなりますし、鉛ボードなる大変ヘビーな材料を使うという手もあります。
さらに10センチ以上の空気層は音を伝わりにくくするために有効です。
二重サッシにするのは質量(重量)を大きくできない開口部では有効なのです。
建材メーカーでは、システム化した界壁仕様を製品化しています。
24ミリ強化ボードを二重貼りし、空気層を設け下地は太鼓にならないよう千鳥に設けます。
隙間は弾力性のある遮音シートなどを挟み込み、密閉します。
次に吸音について。
こちらは音を吸い込むと考えてください。
カーテンや、細かな凹凸や穴のある素材、柔らかな壁(ふとん貼り)、カーペットなどで音の反射を防ぎ静かにします。音響時間を調整することもできます。