吹抜けとホームシアター

ユーザー 芦田成人 建築設計事務所 蘆田 成人 の写真

偏にホームシアターと言ってもピンからキリまであり、もっとも手軽な方法ではスクリーンを用いず、白い壁に映写機で投影するだけで出来上がります。
又、手の込んだホームシアターになると映写機やスクリーン、音響設備、防音対策までを扱う業者に依頼して造り込むケースもあります。
但し、音楽スタジオのような完璧な防音対策を講じようと思えば相当のコストになるため、防音対策は建築工事とし、その他の工事を専門業者に依頼するケースが幾分か懐に優しいように思います。

技術的な話はさておき、プランニングのお話になりますが、吹抜けに広めの階段を配置してそこを劇場の座席のように見立て、階段に座ってその真下の白い壁に映像を投影すると、ミニシアターの出来上がりです。

もし吹抜けの手すりを低くすることが出来るなら2階から映像を楽しむことも出来ます。

又、吹抜けの壁面に映写機を設置しておくことで映写機の置場に困らなくなります。

音響面では、2階に個室を設けていると各部屋に音が響くので、それを気にしない時間帯で上映するなどの気遣いは必要になると思います。

写真は吹抜けに面するワークスペースですが、足元を掘り込んでいるので床に座って作業が出来ます。その前の壁を一段低くすると向き合う壁が白いスクリーンとして使う事が出来ます。(但し写真のお住まいはホームシアターは導入していませんが、あくまでもこのようにすれば先述の事例を実現出来ますよと言う例で掲載しています。)