中古物件のリフォーム
初めて住宅を取得する若い層で、以前は何が何でも新築をという人が多かったのですが、
最近では中古物件を安く取得してリフォームをするという考えもでてきました。
欧米では当たり前のように中古物件は流通しているのですが、
日本ではまだ不安要素があるのでしょうか、主流にはなっていません。
それというのも、地震のたびに基準法が変わり、地球温暖化問題を受け省エネ住宅が推奨され、
性能面で中古住宅は後れを取ってしまうということもあるでしょう。
インスペクション(建物調査)なども海外に比べ遅れていたためでもあります。
不動産屋さんの「リフォーム済」などという物件は、
見た目のみ綺麗にしてあるものが多いです。
クロスを貼替え、水回りだけお値打ち三点セットで改装してあります。
勝手に数百万円かけて見栄えよくされているため、
その分高くはなっています。
でも、そんな化粧直しにまどわされず、手を付けていない物件を安く購入して設計のプロを入れてリフォームするのがおすすめです。
購入前に設計事務所などに相談するのも手でしょう。
リフォームでやっておきたいことは、
・必要であれば耐震補強をすること。
・外周や床の貼替えなどする場合はいっしょに断熱材をしっかり入れ、できれば気密性も高める工事をします。
全体予算にリフォーム分も入れておきます。
リフォームは、大きな増築をしない限り、建築確認申請が不要の場合が多く、
施主の言われるままに工事をしてしまう場合もあるのですが、
本来は建築士に相談し、安全で住みやすいものにすべきです。
長期優良住宅の増改築版の制度もありますし、
今年度4月からは既存住宅売買かし保険もはじまりました。
設計事務所の建物調査(有料)が入るため、建物の状態を把握することができます。
このようなインスペクター制度が確立されてきていますので、
ぜひ活用してください。
提案事例
田の字の和室の続き間を、鴨居を残して建具を取り払い、広いLDKにします。
部分的にサッシを取り換え、断熱工事、耐力壁を追加する設計プランです。