インナーバルコニー

ユーザー 芦田成人 建築設計事務所 蘆田 成人 の写真

その名の通り、建物の中に設けるバルコニーをインナーバルコニーと呼びます。
壁や屋根で囲まれていることが多いため、室内として扱うべきかと思いますが、プランニングの方法次第では中間的な位置づけも可能かと思います。

目的は屋外に設けるバルコニーと大きく変わりませんが、壁や屋根に囲まれている場合、法的には床面積としてカウントされることになりますので狭小地での建築の際には容積率を超えないように面積配分に注意する必要があります。

メリットとしては屋根のあるケースでは洗濯物を干していても天候の急変に左右されることが少ないために安心して外出が出来る、寒冷地では冬場、外に洗濯物を干しても乾きにくいためインナーバルコニーがあると重宝します。もっとも通常の屋外バルコニーでも屋根があれば少々の気象の変化には耐えられるかもしれませんが、外気温が低かったり、横風が強かったりゲリラ豪雨のようなケースだと影響を受けます。

私共では兵庫県や京都府の日本海側での設計の経験があります。そうのような地域のお住まいにインナーバルコニーが必須条件として挙げられていました。

その他の使い方としてはサンルーム的に、屋内の延長のような使い方も可能かと思います。

写真のお住まいは2階の格子の部分がインナーバルコニーとなっています。