美容院の設計

ユーザー エヌスペースデザイン室 佐藤 直子 の写真

美容院、理髪店などは、衛生面で建築基準法とは別に守らなければならない基準があります。
管轄保健所の申請も必要となり、
プランの前に、そこで事前打ち合わせをしておきます。
待合スペース、椅子の数に合わせた広さの確保、
消毒室の設置、待合~トイレの動線、床の仕上げ材等々、
計画に大きく影響してくるのです。
あとは、クライアントのイメージや方向性にあわせ、
施主目線というよりは、お客さん目線、従業員目線でプランを進めます。

美容院に限らず、店舗はスピードが必要です。
設計期間も工期もギリギリなことが多く、
短期集中のため最優先で仕事を進めなければ間に合いません。
無論、事前にある程度のゆとりが必要なことは伝え了承してもらうべきだとは思います。

また、いかにおしゃれにかっこよく、「安く」造るかが問われることしばしば。
シャンプー台などの特殊機器や給排水などの設備計画も大切です。
大手の専門業者が一式工事としてやる場合もありますが、
そういった高額な機器を使わないで進める場合は早めの機材決定が必要です。

写真は、木造店舗の業種変更リノベーションの事例。