軸組みのチェックポイントは?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、一日現場打ち合わせでした。

その中でも、特に、こちらの現場では、長い時間を過ごしました。

監督はじめ、関係者で集まっての打ち合わせ。

それは毎回ですが。。

昨日は、ちょうど、家の構造がしっかりと組みあがった段階で、

設計通りに出来上がっているのかをチェックするプロセスだったんです。

こちらの家では、地震に耐える壁として、

筋交いを採用しています。

まず最初は、この筋交いが、適切な場所に入っているのか。

その向きに間違いはないかを確認します。

×であれば、向きは関係でないのですが、

片側の斜め材の場合は、向きも大事なんです。

向きが逆だと、力のかかり具合が変化してしまいます。

慎重に全数確認していきます。

もちろんですが。

筋交いがしっかり固定されているのか確認します。

筋交いの両端部は、指定の金物で固定します。

留め付ける金物が認定品なのか、

その留め方、本数に間違いないか。

1本でも抜けていたり、緩んでいると。。。

いざというときに、引き抜けてしまいますので。

見た目もそうですが、揺らしてみたりして

動かないかを確認します。

もちろんですが、全箇所です。

こちらは、構造金物の中でも、とっても大事な金物です。

ホールダウン金物という名前。

基礎から立ち上がったアンカーボルトと柱を

直接固定しています。

構造計算によって、引き抜きの力がかかる場所には、

そのかかる力以上の固定金物を設置します。

こちらは、基礎の段階で、アンカーボルトを確認。

そして、このプロセスでが、その固定方法を確認します。

認定の金物なのか。

固定方法もその仕様通りなのか。

全数確認していきます。

こういった金物のチェックはもちろんですが、

それ以外にも、小屋組や床合板の留め方等に

ついても、しっかりとチェックしていきます。

こちらの家では、すべてにおいて、指摘事項はなく、

完璧に仕上がっていました。

完璧で当たり前なんですが、

人がやることなので、抜けの可能性もあります。

それを、複数の目でチェックして、

すべてを完璧に仕上げていくんです。

せっかく構造計算しても、

現場がその通りになっていないと、

なんともなりませんからね。

構造は、人一倍、大事にしています。

大事な大事な家、そしてご家族ですので。