労働をかけて、お金をかけない修繕
投稿日時:
2018-07-18 18:15
28年前に実家の改築設計をし、そこを12年前から貸家としていた。
池袋から東上線で約1時間、駅からは徒歩20分程度かかるが、市役所、小学校、中学校、高校に囲まれた場所にある。
改築設計では、接道で行政と一騒動。
そこは、建築基準法施行1年後の道幅1間の13軒売地の内の1軒。
13軒に道幅を広げる念書がとれたら建築可という行政に、こちらは2項道路で資料探し。航空写真で結局2項で決着。
2年前には、近隣の方から法改正で行政は道路と認めない。以前の資料も保存されていないとの報告で緊急招集がかかる。これは、当時の13軒の登記資料と図面を保管していたためすぐに解決。行政には法の解釈の上で今住んでいる住民の現在の安全を優先してもらいたいと望むばかり。
さて、本題。
12年住んでもらったエリカワさんが退去することになった。
ここは駐車場付きの一戸建ての賃貸といえど、今住む練馬のアパートの1Kと同じ家賃。
学生時代に住んでいた祖師谷の1Kアパートより安いし、設計事務所を初めた自由が丘の駐車場代の3ヶ月分より安い。
土地代は国産高級車程度。なんともトホホな現実。
後10年賃貸をしての売却がベストな選択と判断。
我々の労働をかけて、お金をかけない修繕が始まった。
30年近く住まえば細かな傷みや故障はそこかしこ、気になるところは全て直す。
清掃、美装で生活の痕跡をなくす。
賃貸修繕が始まった。
竣工時の写真です。